日本各地の山地の林内に生える落葉つる植物で、茎は長く伸びて枝分かれし、太いものは径15cmにもなり、長さ2~8cmの葉柄は淡紅色を帯びます。
雌雄異株で、5~7月上部の葉腋に白い花を下向きにつけます。(‘09年月20日記事)
この果実は甘酸っぱく、仲間のキーウイフルーツよりもはるかに美味といわれています。ただ高所に実ることが多くなかなか自然のものを味わう機会がありません。
マタタビの仲間で、新陳代謝、滋養強壮、健胃整腸、疲労と病後の回復、不眠症、補血、鎮静、便秘、高血圧などなど多様な薬効があり、古来より不老長寿の果実として珍重されていた事も頷けます。
つるは丈夫で、徳島祖谷にかかるかずら橋でも、シラクチヅル(カズラ)といって、このサルナシのつるが使われています。
和名は果実がナシに似て猿が食用にするという意味で、コクワの別名もあります。
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