公園の斜面にかなり大きいオガタマノキ:招霊の木(モクレン科オガタマノキ属)があり、下から見てのではわからなかったのですが、上から見ると小さい白い花がいくつか咲いていました。
和名は枝を神前に供えて神霊を招くということからきており、神に捧げるサカキの本物はこの木だという説もあるくらいで、神社の境内などにはよく植えられていますが公園では珍しい木です。
高さ15m以上にもなる常緑高木で、早春径3cmほどの香りのよい小花を葉腋に1個つけます。
花の少ない此の時季、高いところに上向きにつく小さい花に気が付かないことが大きく、ちゃんと写真に撮る機会が少ないものです。
和名は招霊(おきたま)の転訛で、枝を神前に供えて神霊を招祷(おき)たてまつるというのに基づきます。神に捧げるサカキの本物はこの木だという説もあるくらいで、神社とこの木は密接な関係があります。加えて、秋に実る房状の果実が
(’09年10月18日記事)巫女さんの振る神鈴に似ていることも名前の由来に関係しているといいます。
一時、この木が、一円アルミ貨のデザインに使われているという説が流布したことがありましたが、造幣局では単なる若木をデザインしたものとしています。この図案をよく見るかぎり、オガタマノキなら互生であるのに、対生の葉が混じっているなどで、一円貨オガタマノキ説は根拠のないことは明らかです。
小さい花ですが、しっかりモクレン科の花の構造を備えていて、よい香りもしていました。