モクセイより細長いナタオレノキの葉
太く大きいい樹幹」これも京都大学理学部付属植物園教えてもらった面白い名のナタオレノキ:鉈折れの木(モクセイ科キンモクセイ属)です。
この名を聞けば材がかたい木なんだろうとすぐ気が付きますが、初めて聞く名前です。
植物園でこの木を見た後、引き続き京大渡辺弘之名誉教授のご案内で京大近傍の社寺、名所を巡り、名刹真如堂の境内で大きく丸く剪定された緑の樹木を指してあの木は何かわかりますかと質問されました。
モクセイのようにもみえますが、それなら改めて質問されることもないはずと思っていたら、あれはさっき見てきたナタオレノキだと教えてくださいました。
首をかしげながら近づいてみると名札があってシマモクセイとありました。ナタオレノキはモクセイの仲間だったのです。
ナタオレノキにはシマモクセイ、ハチジョウモクセイ、サツマモクセイ、ナタハジキなどの別名があり、本州福井以西、四国、九州にも分布しますが、多くは別名のとおり、南九州、八丈島、小笠原、沖縄など西南部に分布します。
高さ15m、幹の直径1mにもなる常緑の高木で、対生する葉は長さ7~11㎝、幅2~4㎝の狭長楕円形で、先端は尾状に伸びて鋭くとがります。
雌雄別株で、10~11月葉脇に白い小さな花を束生します。
真如堂のシマモクセイにも、散り残った白い小さな花がわずかに残っていました。
見事に刈り込まれた真如堂のナタオレノキ