日本各地の日当たりのよい草地に生える多年草で、高さは50~100㎝になり、奇数羽状複葉の小葉は2~6対あり、長さ4~6㎝の長楕円形で先は丸く、ふちには揃った三角形の鋸歯があります。
花は夏から秋、枝先に暗紅色の小さな花が集まった長さ1~2㎝の穂につきます。花には花弁はなく、4個の萼片が花弁のように見えます。花は先端から下部に向かって咲きすすみます。
和名は、キク科の木香(モッコウ)というのがあって、古くから日本の木香の意味で我の木香という名があったのが、名前だけが本種に移ったという説がありますが、いま一つスッキリしません。ほかにも吾毛香、吾亦香、吾亦紅など書くこともあります。何年か前、離婚を決めたことをお母さんに告げるといった歌詞の「吾亦紅」という歌が流行ったことがありましたが、離婚と吾亦紅が何の関係があるのか、全く意味不明の歌ではありました。
ワレモコウの花の拡大:
円筒形で長い花軸を持ち、苞葉と小苞葉があり、花弁はなく、4裂する暗紅色の萼がある。雄蕊4個は萼より短い。
花は上から下へ咲きすすむ。