教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

下校する子どもたちの安全確保のために~生徒指導部だより『千里馬』116号

2008年01月18日 | 生活指導
【危ない!歩行者専用道路でのバイク走行】
 5月に入り中学校東門前歩行者専用道路(かしの木橋~近隣センターの間)を少年たち(本校卒業生を含む高校生)がバイクに乗って走り回るというできごとが何度かありました。特に先週の11日(木)と12日(金)は、生徒が下校する4時ぐらいからバイクに乗った少年たちがもくせい公園周辺に集まりました。11日は私が出張だったため、校長先生をはじめ他の先生方で指導していただきましたが、12日の様子は次のようなものでした。

 4時頃、東門スロープをキックボードで滑り降りていく金髪少年が職員室から見えたので私が駆けつけました。すると東門の階段下にバイクにまたがった少年が数人いるのが目に入りました。その中に、タバコを手に持った卒業生A君(34期生:高校1年)がいたので、「こら!A!調子にのんな!」と怒鳴りながら階段を下りると、A君はとっさに手に持ったタバコを捨てました。見渡すとA君以外にB君C君D君(いずれも33期生:高校2年生)、E中学を卒業したF君(高校2年)、G中学を卒業したH君(高校1年)、それと見知らぬ金髪ロン毛少年2人の合計8人の少年と5台のバイクがありました。顔見知りの少年たちは移動し始めたのですが見知らぬ金髪少年は私を無視し、バイクにまたがっていました。

【子どもたちの安全を考え警察に連絡】
 私「ここはバイク通行禁止や。バイク押してどけろ。」金髪「何でそんなこと言われなあかんねん。」私「ここにバイク通行禁止の標識があんの知らんのか。」金髪「何者や」「中学校の教師や。生徒指導の○○って言うんや。お前こそ誰や。」金髪「何でお前に答えんなあかんねん。」私「自分の名前もよう言わんかったら来るな。」金髪「教師にそんな事言う権利あるんか。」私「あるんじゃ。うちの学校の門の前をお前らがバイクで走ったら、うちの生徒が危ないんじゃ。」金髪「お前がどっか行ったら帰るわ。」私「今すぐ帰れ。よう帰られへんのやったら、今から警察に連絡する。」と言って千里中央交番に連絡しました。

 電話の後すぐに現場に戻ると、バイクも金髪少年たちもいなくなっていました。しばらくして千里中央交番から警察官がやってきました。一時間ほど門の前で安全確認した後、運動場のクラブ活動の様子を見に息ました。6時になり生徒達を下校させ、もくせい公園に行くと先ほどの少年たちはサッカーをしていました。バイクは見あたりませんでした。

 公園の様子が気になるので一度帰宅して食事をした後、22時過ぎに学校周辺を巡視に回ると少年たちはパトカーに乗せられているところでした。
(2000年5月15日)

 数年前にはこのような『攻防』のあった公園も、今ではすっかり静かになり不審な動きを見かけることがなくなりました。しかしこのような対応を通じ中学校では危機対応の力を培ってきたのだと思います。


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