へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

おもちつき

2006-12-30 21:12:50 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

今日はおもちつきの日です。うちには、きねとうすがあります。おばあちゃんが実家からもらってきて、ぼくが小さなころからおとうさんとおじいちゃんと剛お兄ちゃんがついていましたが、腰が痛いと言っておじいちゃんはリタイアしました。
広之お兄ちゃんと慶子お姉ちゃんもきて、
「がんばりましょう
と、気合いが入っています。
「あんたたち、お正月は帰らないの?」
おばあちゃんがきくと、
「あみだをしたら、2人っきりで過ごすになったんだ
広之お兄ちゃんは嬉しそう。
「子作りができるな」
おじいちゃんは冷やかしましたが、
「セクハラ」
とおばあちゃんに一喝されて、シュンとなってしまいましたが、広之お兄ちゃんのピースサインをみて、にたっと笑いました。
おじいちゃんのこういう発言には、ぼくとしては何にもコメントできませんね。
もちごめが炊き上がってうすに移されると、
「よっしゃあ
と慶子お姉ちゃんがきねを持ち上げて、
「始めるわよ」
と声をかけました。ふつう男の人がやるだろう…(・_・;)。
でも、さすが体育の先生だなあ、と思いました。ぼくは、もちごめのおにぎり(この炊き上がったばかりのもちごめはぼくの大好物です)を食べながら、広之お兄ちゃんと上手にバトンタッチしながらおもちをつく作業に感心していました。
おとうさんといえば、うろうろ。
「いやあ、今年は出番がないなあ」
だったら作れよなあ。去年までのかっこいいおとうさんはどこにいってしまったのかなあ…。おかあさんと再会した時に、がっかりさせないでほしいな、と思いました。
ところで、リカがおもちをつまみぐいをして、歯にくっついておおさわぎをしました。涙目になって、小屋の奥に頭から入ってしばらく出てきませんでした。
「おばあちゃん、犬もずいぶんね」
ぼくは「吾輩は猫である」の猫がおもちをつまみぐいしたシーンを思い出し、なんとなくつぶやいていました。
ぼくも早くおもちつきをしたいな。