へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

おとうさんは凝り性

2006-11-29 19:56:21 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

おとうさんは、テニスが大好きです。学校でテニスの練習をして帰ってきます。
来年も、試合に出るそうです。
ほんとに勝てるのかなあ。。。
「俺の実力はこんなもんじゃないからね」
と、ぼくとおばあちゃんの会話を聞いたおとうさんは、テニスのサイトを探って廻りテニスの上達法をダウンロードして、いっしょうけんめい読んでいます。
文字ばかりなのに…
「画面上ではちゃんと映像があるの。まずは理論をちゃんとわからないと、なんでもできないでしょ?」
「テニスに理論なんてあるの?」
ぼくは、コピーした束を読んでいるおとうさんを下から見上げました。
「あるんだな。いいかテニスのサーブはな…○×△□○○×△…」
何いってんだか、わかんないよ
「あ、そうだ、細太郎」
「なに?」
熱く語っていたおとうさんが、ふと言葉をとめてぼくの顔を見ました。
「おまえ、4年生って何人いるんだ?」
「4年生?う~ん、1クラス35人くらいだから140人かな」
「そうか、じゃあ、そうだな、35位以内に入ったらテニスのラケットを買ってあげよう」
「え?」
何言ってんの?
「子供用のがあるんだよ。そしたらテニスを教えてあげるからね」
「おとうさん、ぼく、テニス、好きじゃない
「ほ、細太郎~
おとうさん、ぼく、ぼく、毎度毎度のパターンは、もうごめんだよっ