へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

関ヶ原の戦い

2006-11-05 22:32:41 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎す。

今夜の大河ドラマは“関ヶ原の戦い”でした。
藤川先生のご先祖様も、この戦いに参加したそうです。
「にぎり飯を大量に用意して、緊張とストレスの中、それでも飯だけはたいらげたんだと」
「腹は減っては戦はできぬ、でしょ?」
ぼくは、そう言ってみかんを口の中に丸ごとつっこみました。
「ただ単に食いしん坊か、いじきたなかっただけだろ」
と、おとうさんがジョーダンとは思えない発言をしましたが、ムシです。
「藤川先生のご先祖様は、どっちについたの?織田信長の家来だったんでしょ?」
「そうだけど、あとから徳川方についたんだ。秀吉とえらく仲が悪くてなあ。ま、もともとは、三河にいた足利家の出だったらしいから、本能寺の変のあとに徳川方についたらしいぞ。まあ、足利の出っていうのも、あやしいもんだけどさ」
この時代の戦国武将で、出身の確かな人は、あまりいないんだそうです。藤川先生のご先祖さまもそのたぐいみたいです。
「西軍の総大将の石田三成ってやつは、頭はいいんだがえらく人望がないやつだった。おまえぐらいの年のころから、秀吉の長浜城の小姓部屋で育ったんだが、みんな仲が悪かったらしい。成長した小姓たちが、三成、加藤清正、福島正則らなんだが、やだね、ガキのころのけんかが天下分け目の戦いの原因のひとつなんてさ」
ぼくのクラスの男子と女子は、しぬほど仲が悪いです。将来のために仲良くしろと言われても、無理だと思うな。
「男と女は、また別だぞ」
藤川先生もまたみかんを丸ごと食べます。おとうさんはいやがりますが、
「みかんは丸ごと食うのがうまいんだ。できれば、焼いて食べるとよい」
「えー気持ち悪いよ~」
「何言ってんだ、甘さが増していいんだぞ」
藤川先生は、3個目のみかんをほおばってます。
その様子を見ると、ご先祖様はおとうさんの言うとおり、食いしん坊かいじきたなかったという方が正解かも、と思いました。