区長再任が当たり前という我が地区の長年の慣行、前々任の区長が28年半、前任の区長が3年半という他の11地区では例がない状態が続いている。今回の選挙については、お寺の総代の関係上、その場に居合わせていなかったので、後でその様子を聞くと、3回再任された前区長が投票の際、「投票されてもやらない」と選挙ルールを無視する発言をしたことから混乱し、その結果、多くが「私」に投票したという。
こうした慣行を懸念し、着任早々、「役員選出ルールに関する特別委員会設置」を総集会で提案し了承を得た。
特別委員会で提案し議論の結果、了承された要旨は以下の通り。
① 区長再任が当たり前という地区は、他の11地区にない。我が地区は、今まで異例すぎた。「区長を何年もやってくれるという人がいれば、名乗り出てほしい。」と総集会で問いかけたが、誰もいなかった。自治会は住民全員に権利と義務がある。多くの人が区長をする仕組みにすれば、人任せにならず区運営も充実する。このため、「区長は1年限りとし、原則として再任しない」
② 前年に副区長どころか委員でもない私のような者が区長になると、引継だけでは前年のことが殆どわからない。区長は、前年のことを踏まえて継承すべきこと、見直すべきこと、新たに取り組むべきことの判断ができてこそ、地区として発展できる。「2年続きの役員で大変だが、前年の副区長が翌年の区長になれば区の運営がよくなり、区長になった人も戸惑わないですむ」
③ 従来、区長に選ばれた者が副区長・会計という要職を自分で指名し、本人の承諾を得なければならなかった。幸い、今回はすぐに受諾してくれたが、過去には何人もの人に断られたことがあったと聞く。今後、「副区長・会計は、委員会で選任し、総集会で承認を得る手続きとする。」
これら趣旨を踏まえて「役員改選ルール」を作り総集会で了承頂いた。
これで、我が地区の慣行が変わった。これで、自分の区長再任もなくなった。