もう少し樹上で熟してから収穫と思っていた昔ながらの大梅。樹の下をみると落果した果実が増えてきたので収穫することに。
大梅(昔ながらの梅で品種名不詳):梅干しにするには、熟した果実から少なくても順次2回以上に分けて収穫するのが望ましいことは分かっているが、梅干し加工のための漬け込み作業・天日干し作業・保存作業を考えると、そんな手間なことを何回もできないので全収穫した。
収穫を始めると、いつの間にやら保育園児の孫が「手伝いたい」とやってきた。見ると手袋をはめ準備万端だったので、お手伝いをお願いした。背の届かないところはコンテナに乗って収穫してくれた。思わぬ助っ人の登場で賑やかで楽しい収穫作業となった。作業が終わってから、「お手伝いしてくれて有難う。助かったよ」と「50円」を渡すと大喜びしてくれた。
<収穫直後の大梅>
<収穫作業前の一仕事:すでに落下していた梅をかき集めたところ5KG以上はありそうだった。加工に回せる果実もありそうだったが選別するのが面倒だったので、もったいないと思いつつ全て廃棄した>
南高梅:もう4~5日後が収穫適期だが、量が少なく一連の梅干し加工作業を単独でするのは面倒と、大梅の収穫に続いて全収穫した。ただ、立派な梅なので「漬け込み容器」だけは、大梅とは別にする予定。収穫時になると、いつも受粉樹の「普通南高」植えなくっちゃと思いつつ、11月の苗植え時期の頃になると「コロッ」と忘れてしまう。
<収穫した南高梅>
<市場値の高い「南高紅」も混じってる。陽射しが当たると紅色になる。>
<選果した大梅(右側のコンテナ2段)と南高梅(左側のコンテナ)>計量すると大梅33kg・南高梅5kg、計38kgだった。我が流儀では塩は果実の重さの18%だから粗塩7kgを漬け込むまでに買っておかなくっちゃ! 漬け込み開始は熟成の様子をみてだが、3日後ぐらいかな?>
梅を収穫しながら、いろんなことを思い出した・・・
日本一の梅産地である県内の「みなべ町」や「田辺市」では、山の斜面にネットを敷いておき、熟して落下した果実を集めるような工夫をしている。受粉作業も蜜蜂の巣箱を置いたりしている。我が家庭園芸では、とても真似できないことばかり。
かつて若かりし頃、日曜百姓ながら、みなべの知人のアドバイスで10アールの梅畑を栽培してたことがある。中古の家庭選果機も譲ってもらって使っていたことがある。JAを通じて市場やチョウヤへ出荷したこともある。
その当時に比べれば今はママゴト遊びみたいなものだが、「甘い梅」が大嫌いで「酸っぱい梅」が大好きな我が家族のためには、そんなママゴト遊びが欠かせない。