紀州・有田で田舎暮らし

思いつくままに野菜や果実や漬物を作ったり、時には青春する心を求めてさ迷ったり、気ままに田舎暮らしを楽しんでいます。

カーリンコン大会

2023年09月21日 | 青春クラブ・自治会・お寺

今日は明け方から予想以上に本降りの雨。いつもゆっくりだが、雨だとゆっくり気分が違う。

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昨日、青春クラブのカーリンコン大会が「きびドーム」で開催された。

1チーム3人(または2人)のチーム編成はサークル責任者が決める。今回、自分は会長・最高齢者と同じチームで後期高齢者チームだった。他のチームは75歳未満の若年(前期)高齢者ばかりだった。

リーグ戦で4試合戦った。

我がチームは初戦こそコールド負けしたが、残りの試合をいずれも接戦勝ちし、まさかのことに3勝1敗で優勝してしまった。

ただ、4試合を戦い、試合がない時は審判もしたので、終わった時は疲れがドッと出てきた。でも、家庭園芸の疲れとは違って、笑いあり・感動ありの連続だったし、おまけに優勝もできたので心地よい疲れだった。

 

我がクラブのカーリンコン(ウンチク話)

ウンチク話ですからご容赦下さい。どうぞ読み飛ばして下さい。

以前、会員の皆さんにカーリンコン大会に参加する理由を聞かしてもらったら、『ここへ来れば大笑いすることが多いので楽しい』という声が多かった。

大笑いするという意味は、自分のプレーについてではなく、人のプレーに対してのはず。しかも上手なプレーではなく珍プレーのことのはず。

※珍プレーとは

自チームの得点を消滅させるプレー、相手チームの得点になるようなプレー、観客席やコート外などありえない方向に投げたりのプレーなど、自チーム以外の全員が大笑いするようなプレーのこと。

 

・・・事務局の役割・・・

老人のスポーツは、かつて全盛だった団体競技のゲートボールが廃れ、個人競技のグランドゴルフへと移り変わってきた。ゲートボールは、仲間内で喧嘩沙汰になったり事件に発展したりもあったことが敬遠され始めた要因の1つだったとも聞く。

冬季オリンピック競技のカーリングを真似て作られた「カーリンコン」も、1チーム3人(または2人)の団体競技。県内では県協会以外、普及していなかったカーリンコン競技を我が青春クラブに持ち込んだ事務局責任がある。

それだけにゲートボール事件のようなことがあれば、『カーリンコン競技を持ち込むからや。なければ、仲たがいすることもなかったのに』と言われて当たり前。そんなことになれば、青春クラブまで崩壊してしまう。

 

・・・スポーツであってスポーツでない・・・

我がクラブの設立目的は、会員の心身の健康を図るとともに会員同士の親近感を高めることで、カーリンコン大会の開催は、その手段の1つ。それゆえ、「健康増進と会員の親睦を深めるレクレショーン」と位置づけている。

  • 『チーム全員が和気あいあいと楽しくプレーしているか』
  • 『ミスショットしたプレーヤーを労わり慰め励ましているか』
  • 『勝敗にこだわり過ぎた言動をしていないか』

 

・・・人それぞれ・・・

体力や運動神経や技能は人それぞれ。我がカーリンコン・サークルでも、上手な人もいればそうでない人もいる。上達著しい人もいればそうでない人もいる。日によって好不調の波もあったりする。

スポーツなので勝利や優勝をめざすのは当たり前だが、その度合いは人それぞれ。チームを和気あいあいの雰囲気にしようとする人もいるし、勝つためにチームを鼓舞する人もいる。ひたすら黙々と自分のプレーに徹する人もいる。

意見を求められアドバイスするのは好ましい光景だが、勝たんがためにメンバーのプレーについてアレコレと口を出したり指示したりするのは行き過ぎ。

導入当初、一部の会員から『○○さんと同じチームになったらアレコレ言われるから嫌』との声を聞いたので、チーム編成を配慮したり、行き過ぎた発言がないようアレコレと手段を講じてきた。

 

・・・勝敗を重視しない・・・

我がクラブでは、前回のプレーぶりを踏まえ、人間関係も配慮し、毎回、チーム編成を替え、どのチームが優勝してもおかしくないようにしてきた。今年からバトンタッチした新たなカーリンコン・サークル責任者も、同様に配慮してくれている。

さらに、景品についても優勝チームであろうと最下位チームであろうと格差がないよう景品は全て300円以内の同等金額の物品にし、成績順に景品を選択することにしてきた。

今年の8月、町の補助金利用が一部変更され、条件付きで参加賞も補助金利用できることになった。今まで景品はクラブ費で負担してきたが、今回のカーリンコン大会からは町補助金利用の参加賞だけにしたので、景品選びすることもなくなった。

 

・・・MVP・・・

ナイスプレーをした場合、本人は気分がいいし、自チームのメンバーからは称賛されるし、見ている他チームからも盛大な拍手を貰えるので、素晴らしいプレーを続出した人は、それで十分満足しているはず。

当日になって急用で参加できなくなった会員がいる場合、余った飲料や景品はMVP賞にしてきたが、素晴らしいプレーをした人ではなく、失敗して参加者を大笑いさせた人とか、年長者で懸命にプレーした人に渡すようにしてきた。

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有難いことに、大半の会員が『グランドゴルフは黙々と自分のプレーをするだけで、みんなのプレーぶりをみることもなく、面白みが少ない。カーリンコンは、いいプレーをしたときは全員が拍手してくれるので嬉しいし、参加者全員のプレーもみられて楽しめる。多くの人と会話も弾むし、大笑いすることも多い。おまけに冷暖房の効いた室内だから暑さ寒さや天候も気にしなくていいから最高』と言ってくれる。

心配していた団体競技特有のリスクは、我がクラブでは起こりえないと信じている。