三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

有吉佐和子『地唄』。

2021年11月03日 | 読書
有吉佐和子『地唄』読了。

 
父と娘であり、師匠と弟子でもある二人の愛情と別離を描いた短編。
娘の結婚を巡る親子の行き違いに加えて
芸に対する思い、弟子同士の微妙な関係などが絡み合って
うまく思いが通じ合わないまま、娘は夫と共にアメリカへと発っていく。

 
有吉佐和子は、前に『一の糸』という
文楽の三味線弾きの妻を主人公にした長編を読んだけれど、
これは正直、あまり共感できるところがなかった。
芸に生きる、といえば恰好好いかもしれないけど
要は身勝手な男に尽くす女という感じで…

その点、こちらの『地唄』では娘自身も演奏家であって
彼女の思いがすんなり入ってくる感じでした。

 
この『地唄』をひとつの章とする長編『断弦』という作品もあるらしく、
いずれそちらも読んでみたいと思います。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►演奏予定
 11月12日(金) 三味線三昧@京都・天Q
 11月27日(土) 娘義太夫 豊澤住造一門の会@高津宮
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
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