三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

夏の庭。

2024年02月22日 | 読書
なんだか季節外れのものを読んでいる。
(のには、まぁ理由があるのだけど)

 
小学校6年生の夏、
3人の少年は近所に住む一人暮らしのおじいさんを観察しはじめる。
”人が死ぬところを見たい”から――。

『夏の庭』。
ずっと読もうと思いながらタイミングが来なかった一冊。

やがて、少年たちとおじいさんの間に交流がうまれ、
おじいさんと過ごす時間はとても大切なものになっていく。
しかし、別れはやってくる。
おじいさんの突然の死。
そして、中学進学を前に3人もそれぞれの道に分かれていく。


なんていうか
少しずつ強くなっていく子どもたちの姿とか
王道の児童文学の展開なんだと思うけど、
それがやっぱりすごく良くて
泣けるけど読後感がすっきりする。
こういう物語はいいなと思う。

ただ、私自身を振り返ってもそうだけど、
祖父母との距離感って複雑だなと。
作中の山下少年も、自分のおばあちゃんとは
小さい頃に会ったきりで
お葬式に出ても悲しくなかったのに、
赤の他人だったおじいさんの死には号泣する。
他人だから成立する関係だったのか
祖父母とももっと違った関係を築けたのかとか
ちょっと考えてしまったな。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
 2月24日(土) 義太夫体験教室@一心寺・南会所
 2月25日(日) 三味線三昧@京都・天Q
 3月2日(土) 瑠璃の会@国立文楽劇場・小ホール
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
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