goo blog サービス終了のお知らせ 

三味線弾きの日常

津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。
あるときは義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

新相馬節。

2020年02月14日 | 鑑賞
 
先日観た映画『風の電話』の中で
西田敏行が新相馬節を唄うシーンがとても印象に残っている。
 
原発事故後の福島で暮らす男が
かつての福島を思いながら語る中で
独り言のように、つぶやくように口ずさむ唄。
なんだかとても心にしみた。
 
西田敏行自身も福島の出身だそうだ。
そして、「即興演出」という手法を用いる諏訪監督は
この場面において、唄をひとつ入れてください、と指示しただけで
あとは役者に任されたのだそうだ。
 
 
YouTubeでいくつか見た中でも
原田直之の唄がとてもいい。
この人も福島の人なのだそうだ。
 
新相馬節は”新”とついているくらいだから
厳密な民謡の定義からは外れるのかもしれない、
それでも、土地の人がふるさとへの想いを込めて唄うとき、
それがどんな唄い方であっても
その唄は民謡になるのだろうし、生きた唄になる。
 
よそ者の私には、とうていそんな唄は唄えないけれど、
それでも東北の唄には特別に心ひかれる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 馬たちよ、それでも光は無垢で。 | トップ | Music Pub Siren。 »

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

鑑賞」カテゴリの最新記事