三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

能も義太夫も拷問芸能?

2019年11月10日 | 三味線のはなし
今日は11月30日の「娘義太夫 豊澤住造一門の会」に向けて
鶴澤清介師匠にお稽古していただきました。


鶴澤清介師は一門の会にも特別出演してくださいます。
テレビ『にほんごであそぼ』や
三谷幸喜作の三谷文楽『其礼成心中』などにも出演していらっしゃる師匠。
ずっと客席から舞台でのお姿を拝見してきた方に
対面でお稽古をしていただくなんて、ありがたいやら畏れ多いやらです。

義太夫の三味線は
撥も厚いし、駒も高くて糸も太いし、
何かと大変なことがありますが、
実は座るのが一番つらいかも…



家に帰って足袋を脱いだら
足の甲に縫い目の跡がくっきり…
これは痛い筈だーー

 
能のマンガ『花よりも花の如く』の中で
子方時代の主人公が、周りの大人たちが
能は「拷問芸能」だと話しているのを聞いて、
長時間の正座や、野外上演での虫との密かな戦いを経験して
こういうことなのかと思いながら、
それでも能を続けていく先輩たちを見て

「ごうもん」でも帰ってきたくなるなにか
きっとすごくいいことを 大人は知ってるんだ
ぜったい ぜったい 大人はなにかをかくしてる

と思う場面が、すごく好きです。

義太夫の三味線も「拷問芸能」に違いない。
それでも、あの音色に惹かれてやまない。

日々、足の痛みに耐えながら稽古しておりますので(笑)
ぜひ、娘義太夫体験をしにお越しくださいませ。


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►演奏予定
 11月24日(日) 天Q邦楽の宴
 11月30日(土) 娘義太夫 豊澤住造一門の会
 詳しくはこちら
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。

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