三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

邦楽の普及と発展のために。

2017年01月06日 | 三味線のはなし
30周年を迎えた邦楽ジャーナルで
編集長のコラムがちょっとおもしろかった。

雑誌 邦楽ジャーナル 2017年1月号 360号
邦楽ジャーナル


コンサートのチラシや趣意書で
「邦楽の普及と発展のために」という文言を見かけて
違和感を覚えている、というコラムである。


愛好者は邦楽の普及と発展のために邦楽器を始めたわけではないだろう。面白そうだから始めたのではないか? 愛好者が自由に楽しんでいる姿を見聞きして「私もやってみたい」と始めた人もいるかもしれない。それこそが邦楽の普及と発展なのではないか? カッコいい演奏、楽しそうな演奏は何よりの普及活動であって、それが邦楽の発展に繋がると思う。



邦楽の普及と発展…
なんか、私も言ってそうだな(笑)。
このコラムの主張には私も大賛成だ。
問題は、
では、カッコいい演奏とは何か
というところなんじゃないかと思っている。
感じ方は人それぞれだし、
いろんなスタイルがあっていいと思う。
思うけれど、
ビジュアルとか分かりやすさだけじゃない、
本当に和楽器の音を生かした音楽としてのカッコよさ、
そういうものがないとダメなんじゃないかと思う。
もっと言うなら、
自由な楽しみもいいけど
いちばんカッコいいのは古典だ、
ということをアピールしたい。と私は思う。

とか言いながら
三味線でカルメンを弾き唄いする私。
今月は京都と大阪でカルメンの予定。



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