娘義太夫というものが明治の頃に流行って
学生たちが追っかけとなって
演奏中には「どうする、どうする」などと声を掛け
さながらアイドルのようであった、といいます。
今現在の風前の灯火みたいな女流義太夫からは
考えられないことです。
ただ、これは東京の話。
今も東京の方が女流義太夫は色々盛んなのですが、
かつても大阪ではそのようなブームは無縁だったとか。
とても面白いと思ったのは、
明治の娘義太夫ブームの頃に
芸の実力よりも見た目で売っている、というような
悪いイメージが出来上がってしまったために、
その後、ある意味では必要以上にかつてのあり方を
全否定してしまったのではないだろうか、という指摘。
たとえば、豊竹呂昇の美声を生かした歌うような語りも
本格的な芸ではないとされて、
そのスタイルが受け継がれることはなかったけれど、
それも一つの演出の工夫、女が語る浄瑠璃としての試みではないか、と。
かつての娘浄瑠璃のイメージを知る人も、
男が語るも女が語るも、そもそも浄瑠璃を知る人も
多くない現在、そういう再考も有り得ますよね。
そして、この本でも指摘されている指導者不足、後継者不足の問題。
これは痛切に感じました。
うちの師匠に私しか弟子がいないなんて、
こんな勿体ないこと、あります!?
義太夫三味線に興味ある女性の方、お待ちしてます!!
椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►演奏予定
7月4日(日) 女流義太夫勉強会 栞呂会 第5回 @千日亭
7月11日(日) パナクティで聴く娘義太夫 vol.2 @スペース・パナクティ
7月30日(金) 三味線三昧@京都・天Q
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