岩手の被災地に行くと
真新しい復興住宅が建ちつつあるものの
まだ仮設住宅も残っているし
工事現場だらけだし
復興はまだまだ途上にみえる。
一方で、この“復興”とはいったい何なんだろうと考えてしまう。
山が削られて
盛り土はまだ全然終わらないし
今できているところも
土が固まるまでまだ待たなくちゃいけないし
その間に崩れてきているところまであるし
こんなやり方が本当にベストなのか?と思ってしまう。
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震災考 2011.3 - 2014.2 |
赤坂憲雄 | |
藤原書店 |
そんなことは、とっくに書かれていたことなんだけれど、
あらためて実感として理解する。
状況は何も変わっていないことにも焦燥感を感じる。
震災当時、
私にできることなど何もないと思っていた。
今だって何もないのだけど、
本当に何もないのか、何かないのか、
まだ“若い”と言えるうちに
しなければならないことがあるんじゃないのか。
それこそが、行き着く先なんじゃないのか。
それが音楽と関わる道ではなかったとしても。
最近そんなことを考えてしまう。