三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

門付けを誤解していませんか。

2015年07月07日 | 三味線のはなし
さて。前回からの続きです。

津軽三味線の創始者、仁太坊もボサマと呼ばれた門付け芸人でした。

まず、
津軽三味線が門付け芸から始まった、ということは
ぜひ知っておいていただきたい大事なポイントですが、
あの東北の深い雪の中を三味線抱えて門付けしてたんだね、、
というのは間違いです。

津軽の雪は地吹雪といわれ、前も後ろも上も下も真っ白の世界。
門付けなどできるものではありません。
門付けは一年中行われていたわけではないのです。


世の中は感動を求めがちですが、
何でも美談にしてはいけない。

自伝 津軽三味線ひとり旅
高橋 竹山
新書館


実際に門付けをして歩いていた初代竹山の自伝。

言葉の一つ一つがとても重いです。
読み返すたびに打ちのめされます。
でも、大切なことを忘れそうになるときには、ちゃんと立ち返るべき一冊。





◆津軽三味線対決◆

2015/7/25/sat
カフェ&バー天Q(京都・千本中立売)
start/19:30 投げ銭制
出演:はたこーじ,itaru,万響

コメント
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