三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

南南協力。

2014年10月22日 | 読書
たまには今日読んだ本の話を今日のうちにしよう。

文化人類学者の川田順造の『富士山と三味線』から。

 

私は、土器つくりの技術ですとか籠編みや鍛冶の技術ですとか伝統的な技術を網羅して、南と南が協力する「南南協力」ということを提唱してきました。

 西洋のものを導入するのではなくて、アフリカの中でお互いにもっと交流を深めれば、いくらでも技術的な意味での改良の余地があるのです。



そう、私が三味線でやりたいことはまさにこういうこと。
三味線にはいろんなジャンルがあるけれど、基本的に相互不干渉。
でも、たとえば津軽三味線に義太夫のテクニックを取り入れてみるとか、
そういうことを私は試したい。
西洋音楽を取り入れるのではなく。

しかし、これは「よそ者」の視点だとも著者は言っていて、
私も元々が西洋音楽をやってきた立場だから、こんなことを考えるのかもしれませんが。


でも、やっぱり、
オハラとか、じょんからとか、
トラディショナルこそがかっこいいと思うし、
そういうものを踏まえて書けたと思える曲に愛着がある。


コメント
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