三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

日本人的な3拍子。

2014年10月11日 | 三味線のはなし
10月9日の産経夕刊に唱歌「ふるさと」100年の記事があり、
その中でわれらが岩井先生のコメントが載っていました。

「ふるさと」は3拍子の歌ですが、

「日本古来の手まりうたのように一拍一拍に力点を置いて歌われ、日本的な歌になっている」

とあって、

おーーーーさすが!
めっちゃ納得。


日本の伝統音楽には3拍子は存在しないとされていて、
洋楽の3拍子はいわゆるワルツ的な「強弱弱」のリズム。
これにたいして、拍ごとの強さの差がないのが日本的三拍子と。
なるほどなー。


「ふるさと」は人気の曲だということは分かっているのですが、
三味線ではやりづらい。
3拍子だからではなく、旋律的に難しい。
やるからには、三味線で弾いて素敵に聞こえるアレンジにしたい、
というこだわりのあまり、挑戦できない曲です。


ところで、津軽には3拍子の唄があります。
起源についてははっきりしませんが、
私が思う津軽の3拍子は「強重軽」という感じ。
2拍目で撥を押し込むような重さで、
3拍目はすっと抜くような感じで。
アイヤ節とか、よされ節とか、
こんなイメージで弾いています。

コメント
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