ドクター(大人・男性):
クリスマス発表会に弾くのはベートーヴェンの「悲愴・第二楽章」ですが、もうほとんど仕上がってきて余裕があるので、同じベートーヴェンの「月光・第一楽章」も余暇として(?)練習しています。
この第一楽章は、ほぼ全体を通して、左手はベースのみ、右手でメロディー、分散和音によるバッキング、2つのパートを弾いていくスタイルです。
ドクターは丁寧にそれぞれのパートを弾き分けていて見事ですが、たまに楽譜のパート分けを見落としてしまう部分があって、例えばこの部分です。
前半のヤマ場となる、右手が和音を分散させながら上行ー下降してきた後(譜例)。
青いラインで示した伴奏の下に、赤いラインのメロディーが下向きの符尾で表されています。
レ♯ード♯ーシ♯ー〜 というメロディーが浮かび上がるはずなんですが、この「下向き符尾」を見逃すと、レ♯ファラ ド♯ファラ シ♯ファ♯ソ♯ラソ♯ファ♯ と伴奏だけになってしまいます。
ドクターにそれを示し、メロディー音をちゃんと保持するようにしました。
「そうか…なんで棒が2つ付いてるのかと思ってた」
ドクターと同じように思ってる人もいると思いますが、この「上下の符尾」は、2つのパートを表しているということ、覚えておいてね。
この「棒が2本」の件については、先日もブログに書いているので参照してください。音符の棒(符尾)が上にも下にも?
また、シ♯ー の所では、八分音符と二分音符、二つのシ♯が書かれていますが、これは 黒い音符と白い音符に符尾を兼任させることが出来ないため仕方なく(?)2つ音符を書いてあるのです。
シ♯を2回弾くわけじゃないので、気をつけましょうね。
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