K子さん(大人): バッハの「イタリア協奏曲」第一楽章を練習しています。 もう一人で最後まで予習してあるのですが、毎週のレッスンは1ページずつ、ということにして、今日はその2回目(2ページ目)です。
この曲は、大部分が3声部で書かれています。
2ページ目冒頭の左手も、よく見ると符尾(音符についている棒)が、上向きと下向きと2種類が重なっています。
これは、2つの声部を同時に弾く、というイミなので、1つの声部が2重音で弾くのとはニュアンスが違うので要注意です。
「声部」を見逃さないできれいに弾き分けるには、面倒でもソプラノ、テノール、バスと、声部ごとに弾いてみることが大事です。
さて、3段目、16分音符の連続です。(画像) この右手を 譜割り通り ラミファラ レレミファ、シファ#ソシ ミミファソ〜と弾いてしまってはダメです。
赤いラインでなぞったように、ミファラレ、レミファシ、ファ#ソシミ〜と弾きましょう。
それぞれの短いフレーズの最後の音を、スッと抜くように弾くと、楽譜の解釈がよく実感できますし、指番号も「なるほどー」と納得できると思います。
そのフレージングを裏付けるのは、真ん中のパート。
右手を正しいフレージングで弾けば、真ん中のパート(青いラインのフレーズ)ときれいに一致するのがわかります。
バッハの曲には、こういう「1拍目のウラから始まるフレーズ」がとっても多いので、慣れてきたら フレージングや指づかいが書いてない楽譜でも、「あ、バッハのあのパターンだな」と気づくことができるようになってきます。
そうなったら、あなたも立派なバッハ通!