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へんたい みやけ さんの仮想世界? 理想郷

「夜明けの街で」 東野圭吾

2011-01-21 | 本と雑誌
角川文庫 392ページ 629円+税

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東野圭吾さん 33冊目。
盆休みが終わった頃、建設会社の照明担当で主任を務める渡部のところに、派遣社員 中西秋葉が入ってくる。渡部は「不倫する奴は馬鹿だ」と思っていたのだが、秋葉との不倫の恋に墜ち、食事、ドライブをしてそして関係を持つようになる。
ある日渡部は秋葉から、15年前に自宅で父親の愛人が殺される事件があったこと、自分はその容疑者として見られていることを打ちあけられる。その時効は3月31日。
半年の間、クリスマスやバレンタインデー、ホワイトデーと渡部は親友にアリバイ工作を頼み、秋葉との逢瀬を愛しむ。そして、時効の日に。。。

妻の目を気にしながら、不倫にどんどんはまっていく渡部。妻の一挙一動にびくびくしながらも、秋葉からのメールに心をときめかせる渡部の姿が、妙な話ですが かわいらしいです。
また、渡部との関係に一定の線引きをしてくれる秋葉。これは男にとって理想の不倫相手。
二人の関係が進むにつれて、少しずつ15年前の殺人事件が見えてきます。
不倫と過去の殺人事件という2本の糸が絡み合い、最後にはこれが・・・・・。

殺人事件の謎解きよりも、不倫、愛人、家族の狭間で揺れ動く男の心理描写に堪能しました。そして、最後に「おまけ 新谷君の話」という章に、渡部の親友で「はやまったことをするな」とアドバイスをしながらアリバイ工作を手伝い続けている新谷が過去にはまった不倫騒動の話が付いています。こういう修羅場にならずに美しいままで進んだ渡部は幸せだ と東野圭吾さんが言っているようです。

楽しい不倫の話と言ったら変ですが、楽しめる作品です。


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