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へんたい みやけ さんの仮想世界? 理想郷

「ルーズヴェルト・ゲーム」 池井戸潤

2014-05-09 | 本と雑誌

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講談社文庫 498ページ 800円+税

景気後退に加えて大手企業の攻勢を受けて業績が悪化、赤字転落した青島製作所。ここが持つイメージセンサの技術を奪おうとしてライバル企業が合弁話を持ちかける。細川社長がこれを断るが、株主に手を回して臨時株主総会を開催することに。青島製作所は社会人野球の名門であったが、近年は低迷。さらにライバル企業に監督、エース、4番打者を引き抜かれて瀕死の状態。そこに新たな監督が来るが、業績悪化を受けて野球部の廃部が議論され始める。

不況の波に飲み込まれた技術開発系企業。ここの技術を虎視眈々と狙うライバル企業。社内では数年前に抜擢された社長に対する反感が高まる一方。銀行は融資にあたって、再建策すなわち人員削減のリストラを求める。
この企業経営のストーリーと平行して野球部の話が進行。こちらも同じく、弱体化したチームに年間3億円のコストをかけられるか。しかし、この会社の社内に、150Km/hの速球を投げられる元高校球児がいてという、よくありそうな話です。

しかし、どっこい この小説は面白すぎる。ページをめくって、笑顔になったり、涙目になったり。この青島製作所の世界に引き込まれ、野球部頑張れ、技術開発頑張れ と応援してしまいます。
TVドラマスタートに合わせて本書が文庫化されたようです。後追いでドラマ観ましたが、これも面白い。原作に「半沢直樹」の世界を足し込んだような作りで、これも良しです。

小説、TVドラマともにお薦め。


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