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「Wiener Philharmoniker Symphony Edition」 50CD

2013-06-17 | 音楽

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アバド、バーンスタイン、ベーム、ジュリーニ、カラヤン、レヴァイン、クライバー、ブーレーズ、マゼール、チョン・ミョンフン、ガーディナーという名指揮者達がウィーン・フィルと収録した交響曲 95曲を50枚のCDに収録した廉価版CDセット。

モーツアルトに始まりハイドン、ベートーヴェン、シューベルト、メンデルゾーン、シューマン、ブラームス、ブルックナー、ドヴォルザーク、マーラー、シベリウスそしてショスタコーヴィッチまで。堪能しました。

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これを続けて聞いたことで、今まで感じていなかったことが見えてきました。
まず、ウィーン・フィルはそんなに上手いオーケストラではない。ベルリン・フィルや米国の機能的なオーケストラと比べると、合奏力、パワーは見劣りがします。また、演奏の出来不出来のムラがあります。その日の気分によって、できが悪かったり、さらには指揮者との相性があるようです。
相性が良い指揮者;クライバー、カラヤン、アバド、マゼール、レヴァイン
相性が良くない指揮者;バーンスタイン、ベーム、ジュリーニ

バーンスタインは晩年のテンポを極端に落とした妙な演奏をしていた時期ですから致し方ないかもしれません。しかし、この合奏の乱れ、縦軸横軸のずれと音色の濁りはただ事ではないです。シベリウスは特に凄いことになっています。
ベームも良くないですね。当時はカラヤン ベルリン・フィルに対抗するような形で、同じレコード会社のDGがベーム ウィーン・フィルをおしたててマーケティングしてました。それ故、音楽誌もベーム ウィーン・フィルを絶賛。しかし、今聴いてみると、覇気のない演奏が多く、「あれ、こんなに酷かったの?」と驚いた次第。
ジュリーニの演奏も音が濁って。。。シカゴ響との演奏とは雲泥の差がありました。

CD 50枚を続けて聴いて、今までマスコミに刷り込まれていた「ウィーン・フィルは素晴らしい」が正しくなかったことを認識した次第です。

なんだか、ウィーン・フィルの悪口を書いた形になりました。このオーケストラは世界のトップクラスであることは間違いありません。しかし、五指には入らないこと。そして指揮者を選ぶこと。こういう特徴があります。
しかしながら、演奏が乱れても、ウィーン・フィルの音がしてます。これがあるから、この50枚のCDも音楽に浸れることができたのも確かです。
心が澄み渡るような、良き演奏があることも確かです。

ウィーン・フィルの性格を知ることができたBOX SETでした。


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