2011年 フランス作品。
パリに住む大富豪のフィリップは事故が元で首から下が麻痺していた。この介護人の面接に現れたのが貧困層の黒人ドリス。ドリスは失業手当をもらうために、面接に行ったという履歴が欲しかっただけであったが、障害者を全く意識しないドリスの態度が気に入ったフィリップは彼の採用を決定する。
フィリップの障害を特別扱いせずに、ずけずけとものを言い勝手気ままに世話をするドリス。日が経つにつれて、お互いに信頼を深め友情が芽生えていく。
障害をテーマにした映画なのに、重苦しい気分とは無縁。ユーモアあり、サスペンスあり、二人が色々なことに立ち向かい、ハプニングも乗り越えていくという楽しい映画です。
開始の5分、ここが上手い。マセラッティーに乗った二人が道路を疾走。パトカーに追われて、「振り切ったら10,000」とやってる。ヒューマン・ドラマを観るはずが、カーチェイス? バイオレンス映画 という驚き、いや再生したDVDを間違えたかなと思わせるくらいの落差をもって映画の中に引き込まれてしまいました。このシーンは後半に再登場して、「なるほど」と納得させられます。
愛、音楽、ユーモア、エロなど多様な要素をちりばめて、臨場感を与え、共感させて、かつ暗くならない。ヒューマンドラマなのに、お涙頂戴ではない。今まで無かった上手い作りです。これはお薦めです。
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