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ブラームス 交響曲第1番 小澤征爾指揮 サイトウ・キネン・オーケストラ

2011-06-18 | 音楽

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2010年12月、カーネギーホールのライブ録音。
CDのタイトルは「奇跡のニューヨーク・ライブ」。食道がんの治療のため演奏活動を休止していた小澤征爾の復帰コンサート・ライブ録音。しかし、これをもって「奇跡の・・・」というタイトルを付ける感覚はいかなるものか。。。

残念ながら演奏、録音ともに不出来きわまりないです。
第1楽章から第3楽章まではインテンポで淡々と進んでいきます。そして第4楽章で、熱く燃焼。しかし、空回りの感が強い。小澤征爾さんの指揮は、スケールや迫力ではなくてきめ細やかな美しい描写にあります。しかし、このブラームスは小澤征爾さんならではの繊細さがどこかに行ってしまっています。さらに、オーケストラが揃っていない。ソリスト・クラスが集まったと言われるサイトウ・キネンの音が、まるで学生オーケストラのように乱れています。名前は同じだけど、メンバーが全く違うオーケストラじゃないかと勘ぐるくらいのできの悪さです。

低音がこもって解像度の低い録音もひどいものです。弦のつやという言葉にはほど遠い。
これをもって、「奇跡のニューヨーク・ライブ」と冠するのは、商業主義の悪いところが表に出てしまってます。小澤征爾さんもこの録音には満足されていないことでしょう。

今までの小澤征爾さんの偉業の価値を低くしてしまう録音。もしかすると将来「小澤征爾が体調が最悪の時の悪い演奏」と、珍録音としての価値が出るやもしれません。
客観的に、聴く価値が無いCDであると思います。

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