ハートプラス・プロジェクト

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2016.4月度 勉強会報告

2016-04-10 05:59:25 | 救急法勉強会
新しい年度が始まり、最初の勉強会です。

お初の参加者が1名、久しぶりの参加者1名、おなじみの参加者2名・・・

最初は、いろいろなハナシをしてから、先月のおさらい。

「巻軸帯」 の巻き方&結び方


巻軸帯とは、多くの人が「包帯」と呼んでいるものです。

「包帯」は、傷口や処置をした患部を覆っているものを、そう呼びます。
なので、三角巾であれ、手ぬぐいやタオル等でも、そういった使い方、
状態にあれば「包帯」と呼びます。

巻軸帯は、細長いガーゼや綿を巻いたものです。

「伸びない」ものと、「伸縮する」ものがあります。

それぞれにメリットがあります。

まず、伸縮タイプは

・カラダの形にあわせやすい
・関節に巻いたときに、関節が動かせる
 (動かしても大丈夫なとき)

伸びないタイプは

・関節を動かせたくないときは、ある程度の動きを抑制できる
・副子などを固定するときに、しっかり固定できる


伸縮タイプの方が扱いやすいですが、どちらかといえば、
伸びないタイプの方が、カバーできる要件を備えているといえます。

ということで、巻く練習。



最初の端(正確には、「尾」といいます)は、折り返して、
そこに包帯(帯;たい)を重ねて行きます。
写真は重ねた後です・・・ ・・・

ここから腕の形にあわせて巻く工夫があるのですが、今回ははぶきます。



巻き終わって結ぶときです。
「伸縮タイプ」の場合は、腕に巻いた包帯を伸ばして、
その下に余った部分(「頭;とう」と言います)を入れちゃいます。

伸びないタイプは、まず折り返し、



反対側にいってから、また同じように折り返します。
ここから、外側にある「頭」を、クルっとひねり



内側にいれます。
そして・・・



この「頭」を押さえるようにして結んでしまえば、ハサミも要りません。

ファーストエイドは、「手当」です。
その後に治療=医療的な処置をすることが前提なので、

はぶける手間は、はぶいてしまう!

ことも大事です。


次は、「子どもがバレーボールをやっているので、バレーで多いケガはなに?」ということで・・・

経験上「突き指」と足首の「ねん挫」ですが、ねん挫は、骨折と見分けがつきにくいです。

正確には、レントゲンを撮らないと分からないですし、
「CT」で分かる骨折のうち、レントゲンでも分かるものは6割とも言われたりします。

カラダを移動させているときにひねったら、ねん挫かもしれませんが、
ジャンプの着地でひねったり、他人の足の上に着地した場合は、骨折するケースもあります。

そんなときは、まず「RICEの法則」で、RICEをしている間に固定の準備をします。

ということで、固定の練習。
赤十字の講習では、骨折の手当はふつう「前腕」「下腿(スネ)」「膝」の3カ所なので、
この勉強会ならではの練習です!

足首を固定するわけなので、足首が動かせないような形の副子が必要です。
なので、お手製「段ボール・シーネ」を使いました。

段ボール・シーネを「L」字に曲げて、膝のあたりも軽く曲げて、三角巾をセット









端の始末をして完成です。
(注:練習なので靴下は履いたままですが、実際は脱がせるか、指先の部分だけ切ってしまいます)

こんなふうに参加者の希望にあわせ、講習ではやらないこともやります。

以上!


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