Heart and Aqua

優しい時間~ゆっくりしていってください。

プロ論。

2007-03-31 | キャリア
『プロ論。3』  B‐ing編集部 (編集)を読みました。

以前、『プロ論。』を読みましたが、とても興味深く、おもしろかったので、
また読んでみたい!って思い、手にとりました!
  


経済界から、出井伸之氏、尾関茂雄氏、橋本真由美氏、林文子氏、藤田晋氏・・・
文化人から、金美齢氏、金田一秀穂氏、陳建一氏、筒井康隆氏、戸田奈津子氏、・・・
芸能界から、池畑慎之介氏、島田洋七氏、高嶋ちさ子氏、高田純次氏・・・
スポーツ界から、小宮山悟氏、為末大氏・・・

などなど、いろんな方の仕事に対する熱意や、自分のキャリアデザイン、
また、後進の人たちへ贈るメッセージが書かれてあります。

主な項目は、
仕事ができる人と言われたいとき。
ゆるぎない実力を身につけたいとき。
自分に合う仕事を見つけたいとき。
苦しくて逃げ出したくなったとき。
語り継がれる名作を生み出したいとき。
幸運をつかみたいとき。
どうしても夢をかなえたいとき。

となっています。

  

書かれてある言葉、みな素敵で、共感がもてるものばかりなのですが、
その中でも、わたしは、林文子さん(ダイエー取締役会長)の言葉にとっても惹かれました。

わたしは知らなかったのですが、
林さんは、若いころは車の販売をされていたそうです。

車の営業なんて、大変だろうなぁ、とわたしなんかは思いますが、
林さんは、いろんな方と出会えることが、とっても楽しかったのだそうです。
大変だなぁと思うことも、楽しさに変えてしまうって、すごいことだと思いませんか?

林さんの言葉の中で、わたしが素敵だなぁと思ったところを抜粋します。

『人は失敗を繰り返さないとだめ、失敗をすることはいいこと、
 何度もやって失敗して学んでいくしかない。
 最初から仕事が面白いなんて、そうない。
 仕事は大変でつまらないことも多いけど、時間をかけて好きになるもの。
 人生で一番大切なのはプロセス。結果はおのずと後から付いてくる。
 ものすごく苦しい時期を経て、機が熟して、
 まるで神様がみていたかのようなドラマが待っている。
 お手軽な成功ではなく、長い時間をかけた成功を目指してほしい。
 人生の喜びと苦しみは等分で、
 あがったり下がったりするシーソーにのってるようなものなのだから。』
素敵だと思いませんか?

  

わたしも、何事もプロセスが大事だといつも思っています。
結果がすべてではないと。。
でも、自分が一生懸命がんばっていれば(プロセスを大切にすれば)
結果は必ず付いてくるものだと思います。

思うような結果がだせないということは、
プロセスの過程で、もう少し努力が足りないのではないかなぁと思うのです。
そこをしっかり見極めれば、きっと神様からのご褒美が必ずあるのだと思います。
苦しみと喜びが半分半分ならば、
苦しんだ後には必ず喜びがあるってことですよね!

  

もう一人、
『佐賀のがばいばあちゃん』がベストセラーになった島田洋七さんの言葉。

島田さんって漫才師のB&Bの方ですが、漫才ブームのときは
それこそものすごい収入があったそうです。
でも、そのブームの前には、なにをやってもだめだったそうで、
佐賀のおばあさんに相談したそうです。

『こんなにコツコツがんばってるのにどうして自分だけついていないんだろう?』って。
そうしたら、おばあさんから手紙がきたんだそうです。

『コツコツやってもと思う前に、コツコツやれ。コツコツの後に成功がある。』

って。
すっごく素敵な言葉ですよね!
だめだと思う前に、もっとコツコツがんばれ!そうしたら必ず成功する!って。

  

そうして漫才ブームが起こり、そのあとまた仕事がなくなったのだそうです、
そこでまた、おばあさんに相談したら、

『山を登ったら、今度は谷も下りていけ。気づくことがいっぱいある。
 そもそも頂上なんて住むところじゃない。
 谷はいいぞ。きれいな花も咲いている。川だって流れてる。
 川で体を洗って、もういっぺん頂上へ向かえ。
 見栄を張るな。誰も見ていない。』

なんて素敵なおばあさんなんだろうって思いました。

有頂天になっていると必ずしっぺ返しがきますよね。
頂上は、景色もすばらしく楽しいけれど、長くはいられない。
今度は谷を下って、そこからまた頂上を目指したらいいじゃないか。。

自分がかっこ悪いと思ってるのは自分だけで、
他の誰も、あなたのことなんて気にしちゃいないよ・・、って。


わたしも、人が自分のことをどう思ってるだろう、とか、
人にこんな風に思われたらいやだなぁ・・とか、
つい人のことを気にしてしまいますが、人はそんなこと気にしないものですよね。
自分が、人を気にしないのと同じように・・

  

そして、島田さんは、
『他人がこけたら笑え、自分がこけたらもっと笑え、
失敗しても大声で笑えば、人をねたまないでもすむし、
うらやましくもなくなる。
それでうまく言ったら今度は思いっきり自分をほめてやれ。』
といっています。

そう!
がんばったら、最後は自分をほめてあげてください!!
そうして、また、明日がんばる元気にしてください!!

素敵な言葉がいっぱい詰まった、元気の出る一冊です!