Heart and Aqua

優しい時間~ゆっくりしていってください。

みんなちがって、みんないい

2007-03-07 | こころ
saishoさんのHP に金子みすずさんの記事が書かれてありましたので、
引用させていただきます。

金子みすずさん、ってご存知ですか?

金子みすずの世界に詳しく書かれてありましたので、一部引用させていただきます。



金子みすず

明治36年(1903年)山口県大津郡仙崎村(今の長門市)に生まれる。
大正末期、すぐれた作品を発表し、
西條八十に『若き童謡詩人の巨星』とまで称賛されながら、
昭和5年(1930年)26歳の若さで世を去った。
没後その作品は散逸し、幻の童謡詩人と語り継がれるばかりとなったが、
童謡詩人・矢崎節夫の長年の努力により遺稿集が見つかり、出版された。
その優しさに貫かれた詩句の数々は、今確実に人々の心に広がり始めている。

ということです。



わたしは、実際に彼女の詩集のようなものをような読んだことがないのですが、
この詩だけは、何度も目にしています。

私と小鳥と鈴と

   私が両手をひろげても、
   お空はちっとも飛べないが、
   飛べる小鳥は私のやうに、
   地面(じべた)を速くは走れない。

   私がからだをゆすっても、
   きれいな音は出ないけど、
   あの鳴る鈴は私のやうに、
   たくさんな唄は知らないよ。

   鈴と、小鳥と、それから私、
   みんなちがって、みんないい。



卒業・入学シーズンに、先生からの送る言葉、お祝いの言葉などで、
必ず一度は目にしたことがありませんか?

私もよく感じることがあるのですが、
私って、ほかの人とちょっと考え方が違うんだろうか?とか、
わたし、ちょっと変わったこと、してるんだろうか?とか・・

で、自分の意見が言えなくて、周りの意見に合わせたり、
なんとなくうつむき加減になってしまったり。。

でも・・・・・・・そんなことないんですよね。
あなたができることを私はできないかもしれない、
でも、あなたができないことを私はできるかもしれない!
みんなそれぞれできること・よいところは違うけれど、
違うからこそいいんですよね。

人と違うところ、
人ができることが自分はできないということを思い悩む必要などなく、
自分はこんなことができるんだよ!って自慢していいんですよね

そして、自分ができないことを少しでもがんばってできるようになれば、
もっといいかな、ってわたしは思います。
すこしでもできるようにがんばろ!って思う気持ちが大切かな、って思います。



もうひとつ、ココロに留まった詩。

不思議

   私は不思議でたまらない、
   黒い雲からふる雨が、
   銀にひかつてゐることが。

   私は不思議でたまらない、
   青い桑の葉食べてゐる、
   蠶が白くなることが。

   私は不思議でたまらない、
   たれもいぢらぬ夕顔が、
   ひとりでぱらりと開くのが。

   私は不思議でたまらない、
   誰にきいても笑つてて、
   あたりまへだ、といふことが。



わぁ~~~、いいなぁ~~って思いました。
こういうココロって、いつの間になくしてしまったんでしょう?

子どものとき、不思議なことっていっぱいありませんでしたか?

なんで、虹は七色に見えるんだろう?とか、
なんで、自分が歩いていくと月も追いかけてついてくるんだろう?とか、
なんで、種をまいたら芽が出るんだろう?とか・・

今思うときっと、ばかだなぁ~~そんなの当たり前!って思うんだけど、
でも、不思議なことっていっぱいあったような気がします。

大人になるにつれて、そういう当たり前のことは、
「当たり前」の一言で片付けられてしまって・・・・
なんでだろう?って思っても、
こんなこと聞いたら笑われるかなぁ~って思って聞かなくなってしまって。。

だからこんなふうに素直に表現できるってほんとにすごいなぁ~と思います。

子どものときって、みんな、
きっとこんなに純粋で、素直なココロを持ってたんですよね。

そんな忘れていた大切なもの、
純粋で素直な、ココロに感じるままの気持ちを思い出させてくれる、
それが金子みすずさんの詩なのだと思います。