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日経ヘルスを開くと、興味津々な記事の連発でアドレナリンが出まくるように、ドラッグストアショーでもドキドキが止まない。
ドラッグストアショーも、ぱっと見ただけだと、サンプル配って演出しているイベントじゃん、って感じにもみえるが、一つ一つの医薬品について、ちゃんと立ち止まって出展者に声をかければ、パッケージデザインへの思いや、医薬品開発に至った背景などまで聞けちゃうからすごい。3日間毎日通っても時間はきっと足りないくらい、私にとっての宝箱だ。結局2時間しかいることができなかったが、30分だった去年よりは充実できた。
一番インパクトあった会話は、あの漢方薬の効能の話。あの漢方薬とは、一般名でいうと防風通聖散というやつだ。具体的な商品名でいえば、小林製薬のナイシトール、ロート製薬の和漢箋が有名。
実は、ずっと以前から、不思議に思っていた事がある。時の漢方薬「防風通聖散」を出している各社さん、効能効果の欄に、「腹部に皮下脂肪が多く」のように、対象者のセグメントの表現に、腹部の内臓脂肪ではなくあえて「皮下脂肪」が多い人が対象っぽい記載をしている事だ。
腹部の体脂肪といえば、メタボで注目の「内臓脂肪」とごく普通の体脂肪の「皮下脂肪」の2種類がある。もし、内臓脂肪に困っている人に何か幸福をもたらす医薬品であれば、それを教えてあげた方が社会的意義が高い。また、ダイエットした際の順序として、体質や対策にもよるが、内臓脂肪と皮下脂肪を比較すると、対策を講じて先に落ちるのは「内臓脂肪」なわけだから、結果が出やすいのもきっと「内臓脂肪」だと思う。
もちろん、医薬品なので、インパクトがある表現をすればいいという話ではないが、本質的に内臓脂肪が多い人もターゲット対象になるのであれば、治療的な意義は内臓脂肪を落とす方が皮下脂肪を落とすよりはるかに高い。メタボリック症候群の問題は、単に「肥満」でなく、内臓脂肪の過度な蓄積が元で起こる症状を問題視しているからだ。そのような社会的背景があるのに、あえて「腹部に皮下脂肪が多く」といっているという事は、防風通聖散は、もしかして、腹部の内臓脂肪が多い人には効果はない、という事なのだろうか。
ドラッグストアショーで話をした製薬メーカーさんとその防風通聖散の話題で盛り上がった。そもそも、漢方薬なのだから、腹部皮下脂肪があるかどうかだけではなく、さらに、その上、汗っかきか、とか、体が火照りやすいかとか、体質から論ずるべきなのにおかしいね、と。水ぶくれっぽい色白ぽっちゃりの体質の方の場合は、防已黄耆湯で水出ししてから、防風通聖散を処方(医療用の場合)される事もあるだとか。
また、仮に、防風通聖散が本当に「溜まった脂肪を落とす」場合、腹部の内臓脂肪ではなく、腹部の皮下脂肪をターゲットする事ってありうるのかどうかとか。それは無いという結論だが(笑)。無いという意味はこういう事だ。防風通聖散の治療の本質は、腸まわりの代謝活性の改善だから。溜まった脂肪そのものに作用して溶かしてくれるわけではない。小林製薬の防風通聖散ナイシトールのネーミング由来は、「内臓脂肪とる」と思われるが、ナイシトールの能書にはきっと内臓脂肪の文字は無い。防風通聖散は立派な医薬品なのだから、キャッチコピーに遊ばされない知識を持ちたい。防風通聖散、体質がマッチしている事が前提だが、便秘症が原因の場合は、それなりの効果は望めるようだ。ここでいう効果は痩せるではない。便秘の改善。記載されている効能効果のひとつに便秘があるので。
注意したいのは、「これ飲んだら痩せれる?」「これ飲んだらメタボ対策?」と安易に防風通聖散を長期間服用しないことだ。肝機能への副作用が実際によくみられるとの事。
小太郎漢方 防風通聖散の【効能・効果】腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:肥満症、便秘、高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、むくみ
和漢箋(わかんせん)の【効能・効果】腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:肥満症、便秘、高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、むくみ
小林製薬 ナイシトールの【効能・効果】腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:肥満症、高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、便秘、むくみ
上記、いずれも売れてますわ
日経ヘルスを開くと、興味津々な記事の連発でアドレナリンが出まくるように、ドラッグストアショーでもドキドキが止まない。
ドラッグストアショーも、ぱっと見ただけだと、サンプル配って演出しているイベントじゃん、って感じにもみえるが、一つ一つの医薬品について、ちゃんと立ち止まって出展者に声をかければ、パッケージデザインへの思いや、医薬品開発に至った背景などまで聞けちゃうからすごい。3日間毎日通っても時間はきっと足りないくらい、私にとっての宝箱だ。結局2時間しかいることができなかったが、30分だった去年よりは充実できた。
一番インパクトあった会話は、あの漢方薬の効能の話。あの漢方薬とは、一般名でいうと防風通聖散というやつだ。具体的な商品名でいえば、小林製薬のナイシトール、ロート製薬の和漢箋が有名。
実は、ずっと以前から、不思議に思っていた事がある。時の漢方薬「防風通聖散」を出している各社さん、効能効果の欄に、「腹部に皮下脂肪が多く」のように、対象者のセグメントの表現に、腹部の内臓脂肪ではなくあえて「皮下脂肪」が多い人が対象っぽい記載をしている事だ。
腹部の体脂肪といえば、メタボで注目の「内臓脂肪」とごく普通の体脂肪の「皮下脂肪」の2種類がある。もし、内臓脂肪に困っている人に何か幸福をもたらす医薬品であれば、それを教えてあげた方が社会的意義が高い。また、ダイエットした際の順序として、体質や対策にもよるが、内臓脂肪と皮下脂肪を比較すると、対策を講じて先に落ちるのは「内臓脂肪」なわけだから、結果が出やすいのもきっと「内臓脂肪」だと思う。
もちろん、医薬品なので、インパクトがある表現をすればいいという話ではないが、本質的に内臓脂肪が多い人もターゲット対象になるのであれば、治療的な意義は内臓脂肪を落とす方が皮下脂肪を落とすよりはるかに高い。メタボリック症候群の問題は、単に「肥満」でなく、内臓脂肪の過度な蓄積が元で起こる症状を問題視しているからだ。そのような社会的背景があるのに、あえて「腹部に皮下脂肪が多く」といっているという事は、防風通聖散は、もしかして、腹部の内臓脂肪が多い人には効果はない、という事なのだろうか。
ドラッグストアショーで話をした製薬メーカーさんとその防風通聖散の話題で盛り上がった。そもそも、漢方薬なのだから、腹部皮下脂肪があるかどうかだけではなく、さらに、その上、汗っかきか、とか、体が火照りやすいかとか、体質から論ずるべきなのにおかしいね、と。水ぶくれっぽい色白ぽっちゃりの体質の方の場合は、防已黄耆湯で水出ししてから、防風通聖散を処方(医療用の場合)される事もあるだとか。
また、仮に、防風通聖散が本当に「溜まった脂肪を落とす」場合、腹部の内臓脂肪ではなく、腹部の皮下脂肪をターゲットする事ってありうるのかどうかとか。それは無いという結論だが(笑)。無いという意味はこういう事だ。防風通聖散の治療の本質は、腸まわりの代謝活性の改善だから。溜まった脂肪そのものに作用して溶かしてくれるわけではない。小林製薬の防風通聖散ナイシトールのネーミング由来は、「内臓脂肪とる」と思われるが、ナイシトールの能書にはきっと内臓脂肪の文字は無い。防風通聖散は立派な医薬品なのだから、キャッチコピーに遊ばされない知識を持ちたい。防風通聖散、体質がマッチしている事が前提だが、便秘症が原因の場合は、それなりの効果は望めるようだ。ここでいう効果は痩せるではない。便秘の改善。記載されている効能効果のひとつに便秘があるので。
注意したいのは、「これ飲んだら痩せれる?」「これ飲んだらメタボ対策?」と安易に防風通聖散を長期間服用しないことだ。肝機能への副作用が実際によくみられるとの事。
小太郎漢方 防風通聖散の【効能・効果】腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:肥満症、便秘、高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、むくみ
和漢箋(わかんせん)の【効能・効果】腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:肥満症、便秘、高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、むくみ
小林製薬 ナイシトールの【効能・効果】腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:肥満症、高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、便秘、むくみ
上記、いずれも売れてますわ
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