黍生山の村夫子 (きびゅうやまのソンプウシ)

黍生山の村夫子が「蜂を追っかけた」とか「山が笑った」とか言ってます。

人生七十 古来稀なり

2018年01月10日 04時18分28秒 | 日記
ネタ切れですので久々に漢詩です
暮れから「人生七十 古来稀なり」から後ろは諳んじれるのですが
冒頭がどうしても思い出せず調べました

曲江  杜甫

朝回日日典春衣   朝廷より回(かえ)り日々に春衣(はるぎ)を質入れし
毎日江頭尽酔帰   毎日江(こう)のほとりにに酔を尽くして帰る
酒債尋常行処有   酒債(しゅさい)は尋常(じんこう)行処(こうしょ)に有り
人生七十古来稀   人生七十 古来稀なり   
穿花蛺蝶深深見   花を穿(うが)つ蛺蝶(ちょう)は深々(しんしん)として見え
点水蜻點款款飛   水に点ずる蜻點(トンボ)は款款(かんかん)として飛ぶ
伝語風光共流転   風光に伝語す 共に流転するも
暫時相賞莫相違   暫時(ざんじ)相賞して相違(たが)うこと莫(なか)らん

現代語訳
<起>
朝廷の仕事が終わると毎日春着を質入れし、
曲江のほとりで酩酊するまで飲んで帰ってくる。
<承>
飲み代のツケはほうぼうにある。
七十まで生きられるなんて事は滅多になのだ。
<転>
蜜を吸うアゲハチョウは花の奥深くに見え、
水に点々と触れながらトンボはゆったりと飛んでいく。
<結>
この素晴らしい景色に言いたい。人も自然も移り変わっていくが、
今、この一瞬だけは共に賞し、共に裏切らないないでおこう。

「人生七十古来稀」だけが独り歩きしている杜甫の有名な七言律詩です
これは起承転結が8句ですが4句で出来ていれば絶句になります

ところで一昨夜大変な夢を見ました
6月某日ヘボ追いを始めて3日目だと言うのに極トン師匠は630も見つけたと言うんです
OHCも30見つけました
すると極トン師匠が「こういう年は直ぐにピタッと居なくなるから気を付けろ!」
言われて見つけてあった巣を見ると影も形もありませんでした
今年はどうなるんだろう