黍生山の村夫子 (きびゅうやまのソンプウシ)

黍生山の村夫子が「蜂を追っかけた」とか「山が笑った」とか言ってます。

古希

2013年07月13日 15時55分08秒 | 日記
すっかり漢詩のブロブみたいになっちゃいました
仕事で引き籠り中ですのでもう暫らく辛抱願います
今日は古希の元詩杜甫の「曲江」第2首です

朝回日日典春衣    朝廷より回(かえ)り日日に春衣(はるぎ)を典(しちいれ)し
毎日江頭尽酔帰    毎日江頭(こうのほとり)に酔を尽くして帰る
酒債尋常行処有    酒債(しゅさい)尋常(じんじょう)行処(こうしょ)に有り
人生七十古来稀    人生七十 古来稀なり
穿花蛺蝶深深見    花を穿(うが)つ蝶は深深(しんしん)として見え
点水蜻蜒款款飛    水に点ずるトンボは款款(ゆったり)と飛ぶ
伝語風光共流転    風光(ふうこう)に伝語(でんご)す 共に流転(るてん)するも
暫時相賞莫相違    暫時(ざんじ)相賞(あいしょう)して相違(あいたが)うこと莫らん

朝廷より帰ると毎日のように春着を質に入れ
曲江のほとりに行っては酔っぱらって帰って来る
酒代のツケは何処に行っても有るのが当たり前
70まで生きられるヤツなど滅多に居ない
蜜を吸う蝶々が花の奥深くに見える
トンボは水に点々と触れながら飛んでいく
風光に伝えたい 共に移り変わって行く身ではあるが
今この時だけは互いに大切にしあって裏切らないようにしよう

最後の一句
思うようにならない人生
裏切られてばかりの人生
そんな酔っ払いが春景色に向かって
お前だけは裏切るなよ
と愚痴っています