黍生山の村夫子 (きびゅうやまのソンプウシ)

黍生山の村夫子が「蜂を追っかけた」とか「山が笑った」とか言ってます。

杜甫

2013年07月06日 18時04分12秒 | 日記
ネタ切れ
ナ~ンも無いので杜甫の七言律詩を
バカの大好きな詩のひとつです。

「江村」

  清江一曲抱村流  せいこういっきょく むらををだいてながる
  長夏江村事事幽  ちょうかこうそん じじゆうなり
  自去自來堂上燕  おのずからさり おのずからきたる どうじょうのつばめ
  相親相近水中鴎  あいひたしみ あいちかづく すいちゅうのかもめ
  老妻畫紙為棋局  ろうさいは かみにえがいてききょくをつくり
  稚子敲針作釣鉤  ちしは はりをたたいてちょうこうをつくる
   多病所須惟藥物  たびょう まつところはただやくぶつ
  微躯此外更何求  びく このほかさらになにおかもとめん


   清流が一曲がりして村を抱くように流れている
   長い夏の日、川べりの村はひっそりと静まり返っている
   この堂の燕は出たり入ったりしている
   水中の鴎は私に馴れて近づいてくる
   老妻は紙に線を引いて碁盤を作り
   幼い子供は針を叩いて釣針を作っている
   病気ばかりの私に必要なのはただ薬草だけ
   取るに足らないこの私にこの他さらに何を求めることができるのだろう