黍生山の村夫子 (きびゅうやまのソンプウシ)

黍生山の村夫子が「蜂を追っかけた」とか「山が笑った」とか言ってます。

紅一点

2011年08月28日 17時23分08秒 | 日記

万緑叢中紅一点  ばんりょくそうちゅう こういってんあり
動人春色不須多  ひとをうごかすしゅんしょくは おおきをもちいず

画像は母の初盆で実家に帰った時庭の松に寄生木していたザクロ
そこで思い出したのが画像の下の王安石「柘榴の詩」
ご存じとは思いますが紅一点は柘榴の花
それが

松千年緑  まつにせんねんのみどりあり
竹有上下節 たけにじょうげのふしあり
梅耐寒風  うめはかんぷうにたえる

と詠われる松に寄生木して花が咲いていた
余りにも素晴らしい取り合わせに母の初盆を絡めずにはいられなかった
母が逝って以来すっかり気弱になった父を母が気遣ってくれたようで…