本日は、巷間で話題となっているホットな缶詰をご紹介したいと思う。
その名も『555』である。
え? ピンときませんか。
では、これではどうか。
『マッハ555!』(後半クレッシェンドしてください)
そうなのだ。昨日(7/5)から公開となった、あのハリウッド映画『スピードレーサー』の原作である『マッハGoGoGo』とそっくりの名前の缶詰なのだ。
我が缶詰さんも、ついにハリウッド映画とタイアッププロモーションを行うようにまでなったのだなァ(ウソです)。
ささっ、開缶。
エキゾチックなラベルからは想像もできないような匂いが立ち昇って、驚かされる。
それはなんというか、そのー、とても懐かしい匂い。
つまり、イカをショーユで煮ただけの匂い。
筆者が幼少の頃は、このような匂いが町に満ちていた。
友人と缶蹴りなどして遊んだのち、家に帰る道中で、この甘辛い匂いが家々から流れてきた。
昭和40年代のことであった。
かくのごとし。
切り方が大胆なことを除けば、色合いといい、姿形といい、やはりあの懐かしいイカショーユ煮である。
こうして皿にあけると、匂いもますます強まった。
平成の世が、いつの間にか昭和の世の雰囲気となる。
家人が「とても匂うのね」という。
筆者も「やあ、こりゃごちそうだなあ」と応える。
今夜は飯を炊いて、このイカだけで食べるのも良さそうだと思案する。
「すっかり日差しが強くなって。また夏が来るのね」家人がいう。
「うん。しかしまたじき冬が来るよ」筆者が応える(漱石先生スミマセン)。
内容量:155g
原材料名:いか、醤油、ビタミンA
原産国:フィリピン
(555はブランド名、製造企業はコロンバス・シーフード)
追記1:お味は意外にも薄味で、ショーユにイカスミのコクが利いており、かなり美味です。
追記2:この缶詰をフィリピンで買ってきてくれたdii-chaiどののブログ『チャイディーな世界』の“SPAM缶”にトラックバック。dii-chaiどの、ありがとう。