缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

甘くべとべとした菓子、Halvaカカオ

2008-05-22 11:28:50 | 菓子・スイーツ

Halva1400

「甘くべとべとした菓子」
 この、妙に写実的な表現は、今から20年前のギリシアの観光案内書に書かれてあったものだ。
 バクラバスという彼の国の菓子を、そのような言葉で説明していた。
 ギリシアのデザート菓子は、猛烈に甘いことで知られている。その甘さたるや、日本人には受け入れがたいほど甘い。
 一口食べると血糖値が急上昇し、心臓は早鐘を打ち、
「みみみ水! 水をくでー!」
 となること必定なのであります。
 20年前のギリシア旅行で、筆者もそのお味を経験済みである。
 しかし、なぜそんな昔の事柄がここに登場するのか。
 それは、ブログ仲間のNoritanから海外出張の土産でいただいたこの缶詰、Halvaカカオの味が、まさにあのバクラバスのような甘さだったからなんであります。

 


Halva2300

 開缶時はこのような様子であった。
 この、表面を覆う液体は何だろうか。
 パッケージの画像から、てっきりパウンドケーキのようなものを想像していたのだが、どうも違うらしい。
 謎の液体からは、ココナッツのような素晴らしくいい香りが立ち昇ってくる。




Halva3400

 かくのごとし。
 思いもよらぬ、凄まじき光景となった。
 見慣れたはずの台所が、何か病理解剖学的な雰囲気に包まれた。
 大変なことになった。
 さすがNoritanどの、これだけ珍しい缶詰をよく見つけてきてくれた。
 どうしてこんな有様になったのかというと、柔らかいと思っていた缶の中身が意外にも固く、フォークでかりかりとやって皿に出したら、このような状態になったのだ。
 眺めていると、次第に不安のような気持ちが増大してくる。
 大変なことになった。




Halva4300

 筆者は現実から逃避して、あの懐かしいギリシアに飛んだ。
 白い家並みは20年前と少しも変わることがなく、陽光とエーゲ海からの風が筆者を清々しい思いにさせた。
(うそですけど)
 このHalvaという缶詰はマケドニア共和国のもの。そしてマケドニア共和国というのは、ギリシアのすぐ北にある国なのだ。
 国が違っても地域が近ければ、食文化には共通するものが多いこと、いうを待たない。
 筆者は、ギリシアにいるつもりでhalvaを一口頬張ってみた。
 綿菓子を押し固めたような食感で、べとべとして甘く、やはり猛烈な喉の渇きを覚えたのであった。





 内容量:420g
 原材料名:ゴマ、砂糖、カカオ、バニラフレーバー
 原産国:マケドニア




追:NoritanWikipediaでハルヴァを探してくれました。アラブの食文化らしいですぞ。