104つの奇跡

見えてるのかな、これ?

法則崩壊

2010年07月07日 18時31分59秒 | Soccer
オランダ、32年ぶり決勝進出=ウルグアイを3―2で破る〔W杯本記〕(時事通信) - goo ニュース


 さて、昨夜から準決勝が始まりました。まずはウルグアイ―オランダ戦。ウルグアイはスアレスとフシーレが、オランダはデヨングとファンデルビールがベスト8での試合において累積警告で出場停止。フィニッシャーがいないウルグアイと、守備が2枚ないオランダ。これがどう出るかが注目でした。


 試合開始から両チームともにガッツンガッツンぶつかり合い、目まぐるしい展開。オランダがパスをつないで回していき、たまにロッベンのドリブルを見せれば、ウルグアイはb-ルを奪えば即カウンター。少ない人数でもDFを引きつけて数的不利をカバーするという戦い方でした。ただ、ウルグアイはしっかりとロッベン&スナイデルにはマークを付けてましたね。


 試合が動いたのは前半18分、てっきりクロスを上げると思わせたファンブロンクホルストがウルグアイDFの隙間を狙ってロングシュートを炸裂。あれは、防げる防げないってゆ~か、純粋にファンブロンクホルストを褒めるべきでしょう。普通は入らんぜ、ありゃ。ただ、そこからのウルグアイの攻撃が凄まじかった。オランダが1点リードしてるはずなんですが、そんな余裕は微塵も感じられませんでした。そして前半終了間際、フォルランさんが相手DF越しにミドルを決め同点に追いつく。そして前半終了。ウルグアイとしては最高の形で後半を迎えられます。


 後半が開始し、オランダはファンデルファールトを投入し追加点を奪いにいきます。ブラジル戦の時もそうでしたが、今大会のオランダは13得点中10点を後半に入れているので、スロースターターとも言えます。そしてここからが本領発揮でした。最初こそオランダはパス回し→ロッベンのドリブルという戦法に対し、ウルグアイは潰されてもパスを繋げる球際の強さ、タッチを割る時に相手に当ててマイボールにする巧さが目立ちました。オランダがビビり気味だったとも取れます。


 しかし、後半25分にスナイデルのペナルティエリア端でのシュートがDF陣に当たりそのままゴールし、2点目。ただ、これはオフサイド(しかも味方がブラインドの役割をした)の疑問が残るゴールでした。しかしそのすぐ後、カイトのクロスをロッベンがヘッドで合わせ3点目。立て続けにリードを広げます。ウルグアイも後半ロスタイムにガルガーノ→ペレイラがゴールを決め、1点差に詰め寄りますが惜しくもタイムアウト。最後の連続攻撃はホントに見応え十分でした。


 これでオランダが32年ぶりに決勝進出。ウルグアイはガーナ戦でスアレスと引き換えに勝利を得たのが響いたと思います。スアレスぐらいの選手がいれば、フォルランさんの負担も減ったでしょうが。しかし、オランダはホントに「勝ちを取りに行く試合」をしています。えぇ、皮肉をこめて。特にシミュレーションまがいの倒れ方が目立ったのがちょっと残念。審判はほぼスルーしてましたけど、強豪の戦い方としては疑問が残りました。あれならスアレスのハンドの方がよっぽど潔かったかなと。まぁ、W杯なんで勝てば良いのですが。



 さて、この結果によって、欧州勢が優勝することが決定し、こちらのジンクスが破られることが確定しました。まぁ今から思えば、開催国の南アフリカがグループリーグ敗退した時点で破られてましたね。あとはドイツとスペインのどちらが出てくるのか? 個人的には断然、我が第二の故郷ドイツを応援しますよ。クライフvsゲルト・ミュラー&ベッケンバウアーだった、74年の再来でドイツ―オランダで決勝戦なんて夢があるじゃないですか。



 ただこのカードになると、バイエルンミュンヘンが涙目でしょうけど(ドイツ・オランダ合計9人)。ハンブルガーとシュトゥットガルトもキツイか(2クラブ合計10人)。まぁ、ブンデス所属の選手が、ちゃんと代表に還元できてるっていうアピールには十二分になってますが(全員本国所属で来たセリエAもプレミアもあんな感じでしたし)。