先日購入した「幻想水滸伝Ⅰ&Ⅱ」、ちまちまと続けてようやくクリアしたのでレビューのようなものをば。
早速でアレなんですが、幻想水滸伝Ⅰに関しては以前書いてますので、
そちらをご覧いただくとして、今回は「Ⅱ」に関して(ⅣとかⅤは先に書いてたのに、なんで今までⅡをスルーしてたんだろう?)。
この幻想水滸伝Ⅱ、幻水シリーズの中でもⅠと並んで最高傑作と賞賛されることは珍しくありません。あらすじは
コチラを参照してください。舞台はⅠのトラン共和国の北に位置するハイランド王国及びジョウストン都市同盟。時代はⅠから3年後。
Ⅰに出てきたキャラクターも結構出てきます。108人仲間を集めるのは他のシリーズと同様なんですが、
いかんせんシナリオが長くて人間関係もややこしい・・・。端的に説明しますと、
・主人公とその親友であるジョウイはハイランド王国の少年兵→ハイランド皇子の策略でスパイの濡れ衣を着せられ逃亡
・王国と敵対する都市同盟に流れ着く→なし崩し的に同盟軍に入る
・親友であるはずのジョウイが寝返り、王国へ戻る
・主人公は流れ流れて同盟軍のリーダーになり、ジョウイは皇女と結婚し、暗殺と謀略によって最終的には皇王に→
親友同士が大将となっての戦争
ってな感じです。まぁ、それもこれも「輝く盾の紋章」と「黒き刃の紋章」を宿したことからこうなっちゃったんですけどね。この紋章、
「親友同士でないと認められず、宿した者達は戦い合う宿命を負う」という非常に凶悪なものです。Ⅰの「ソウルイーター(近しい人の魂を喰らって成長する)」とか、Ⅳの「罰の紋章(使用者の命を削り、死ぬと近くにいた人間に勝手に憑依する)」ばりに悪質です。まぁ、これぐらいじゃないと幻想水滸伝ではありませんが。
また、グラフィックはコミカルなんですが、
随所に血生臭い描写が見受けられます。村を焼き討ちして虐殺するやら、無条件降伏したのに首を刎ねられて晒されるやら。それが逆にプレーヤーが引き込まれていく要素となりえています。
例によってキャラクター紹介ですが、やっぱり108人以上(総勢140人ぐらい?)いますのでピックアップします
○主人公
今回の主人公は出身地不明。将軍や族長の息子でもなく、騎士団長代行でもなく、王族(隠し子含む)でもありません。ハイランド王国にあるキャロの街でゲンカク師範に育てられていました。ひょんなことから「輝く盾の紋章」を宿し、ジョウストン都市同盟のリーダーになってしまいます。
武器はトンファー。主人公なのにトンファー、最初は微妙かと思いましたが、これが結構カッコイイ。特に一騎討ちの後にトンファーを回して決めポーズが最高です。ただ、通常戦闘では回復役に徹することもしばしば・・・主人公なのに・・・・・・。
○ジョウイ
キャロのの名家アトレイド家の養子でしたが、ひょんなことからスパイ容疑をかけられて絶縁。一時同盟軍に身を置くも、都市同盟の実質的権力者、アナベルを暗殺して王国軍へ戻ります。主人公と敵対していろいろと暗殺やら謀殺やらして最終的に皇王までなるんですけど、
正直、プレイ中は何がしたいのかサッパリでした。こっちまぁ、彼なりに戦争を早く終わらせたかったんでしょうが。途中で敵対しながらも共闘するシーンがあるのですが、本当に燃えます。
○ナナミ
主人公とともにゲンカク師範に育てられていた少女。主人公のお姉ちゃんを自称しており、なにかとパーティーに入ってくる。序盤は協力攻撃が使えるので重宝しますが、
仲間が増える中盤からは正直ウザイ。極力同行者に入れときました。でも、ロックアックス城での散り様は見事(その後、主人公とジョウイ共闘)。
○オウラン
強い、硬いと言うことなし。怒り状態になれば「乱れ竜の紋章」が連発できて、一気に畳み掛けられます。それより何より、
見た目が全てです。
○ワカバ
格闘少女、それ以上でもそれ以下でもありません。「Ⅰ」のロニー・ベルのポジションながら、見た目は大幅に改善。若干非力な感は否めませんが、殴り合いをする上では瑣末なことです。突き返しの確率も高いので、トータルダメージは結構な数値になります。本当は師匠のロンチャンチャンの方が強いのですが、ラーメンマンよりかはねぇ・・・・・・。
○リキマル・アマダ
普通にプレイしてたら使わないであろう人々。基本的に殴り合いを仕掛ける私にとって、男気攻撃は貴重な対ボス戦の兵器でした。はやぶさの紋章ともずの紋章が弱体化しましたからね~。2人とも、HPと力が強いので、すばやささえ補強すれば非常に強力なものとなりました。
○ハイ・ヨー
戦闘キャラではありません。が、彼なくしてこのゲームは語れないでしょう。このゲーム、本編のほかにミニゲームとして料理対決なるものが存在します。本拠地のレストランでコックを勤めるハイ・ヨーの元に毎回多彩なゲストにお越しいただいて、料理対決をするのですが、これがもう凄い。数十のレシピと、5つの調味料の組み合わせで数百種類の料理を駆使し、ランダムで選ばれる4人の審査員がつける得点を競い合うものです。「鉄人」です。レシピは最初からあるわけでなく、買ったり、宝箱からゲットしたりして増やしていきます。また、審査員にも一人一人好みがあって、そぐわないといい点をもらえません。これだけで一本ゲームが出来そうな勢いです。でも、このイベントでも死人を出すことはなかろうに。
○クライブ
ハルモニアのギルド、「ほえ猛る声の組合」のトップクラスのガンナー。Ⅰにも出てましたが、今回は準主役級の扱いを受けています。それもそのはず、裏イベントで全編を通して復讐劇が展開します。本編とは関係なく。しかも、全て見るには時間制限があるので、取り組むなら2周目がオススメです。エルザ、好きだったんだけどな~・・・。
他にもキャラクターは大量にいるのですが、書ききれませんのでこの辺で切り上げておきます。
あと、このゲームは音楽にやけに力が入ってるようで、
OPがワルシャワ交響楽団なので、どえらいことになっとります。PSの限界に挑戦してるな~。CDアルバム4枚分にものぼるBGMも聴きごたえがあります。PSPでプレイされる場合はヘッドホン装着で。
発売から10年経っておりますが、今でも十分通用すると思います。グラフィックはさすがに厳しいものがありますが、プレイしごたえは十分にありますので「Ⅳ」や「Ⅴ」はやったけど、「Ⅱ」はまだと言う方には是非オススメします。