104つの奇跡

見えてるのかな、これ?

今日はちょい長いです。

2005年09月29日 10時33分22秒 | Game
 先日、某擬似ソフトで「ロマンシングサガ3」を入手しました。もう10年も前の作品なのですが、やたらと面白くてハマってます。その流れでサガフロンティアを引っ張り出してやっております。このゲームは聖剣伝説2聖剣伝説3幻想水滸伝同Ⅱと並んで私がかなりやりこんだRPGの一つです。現在の最新技術を駆使したRPGよりも、この辺の90年代後半に発売された作品の方が面白いと感じるのはロートルになったからでしょうか? まぁいいや。

 サガフロンティアなんですが、簡単に言えば「複数の主人公がいて仲間集めをしながら独自のシナリオを展開していく」というものです(参照→アマゾン)。主人公は7人、魔術師が双子の片割れを倒しに行ったり、ヒーローになって悪の組織を壊滅させたり、地下組織に属してあらゆる任務をこなしたりと様々です。しかも微妙にリンクしており、ある主人公の話では他の主人公がゲストとして登場したり、仲間にもなったりします。出てくるキャラクターもヒューマン、モンスター、メカ、妖魔(半妖)、ヒーローなどが揃っております。とにかく自由度が高く、別に決まったイベントをこなしていかなければならないというものでもありません。
 戦闘も技を覚えるのではなく、閃くという形式です。武器も剣だけでなく銃、体術、重火器、魔法などがあります。そしてそれらが連携します。戦闘には5人が参加できるので、最大5連携となるわけです。連携は多ければ多いほどダメージが増加し演出も派手になるので言うことなしです。難しいんですが。また、体術技にプロレス技が混じってるのが個人的にツボです。しかも一人で5連携が可能(DSC)。

 個人的にレッド編とアセルス編がお気に入りです。レッド編はヒーローモノ。変身することでアルカイザーとなりパワーアップできるのですが、他の者に変身しているところを見られると、存在を抹消されるという古の特撮のお約束が盛り込まれています。ヒーローモノなのでとにかくアツイ。悪の組織には4人の幹部もいますし、マッドサイエンティストやアルカイザーをモデルにした敵役もいます。個人的には仲間のラビットというメカが繰り出す次元衛生砲がお気に入りです。コロニーレーザーっぽくて。
 そして一番のお気に入りのアセルス編。妖魔の君ことオルロワージュの乗った馬車に轢かれた主人公アセルスはオルロワージュの気紛れで妖魔の血を与えられます。別に望んだわけでもなく、助けようと思われたわけでもなく。そしてアセルスは人間の赤と妖魔の青の血を受け継いで、たった一人の紫の血を持つ「半妖」となるわけです。紫と言ってもナメック星人ではありません。んで、オルロワージュの下から脱走して、迫りくる追っ手と戦います。最終的には根源であるオルロワージュを倒しに行くのですが、そこでのセリフがアツ過ぎます。

(人間エンド)
アセルス:「私の中の妖魔の血。これを浄化するにはあなたを倒すしかない。」
オルロワージュ:「やはり人間は人間か。つまらぬな。」
アセルス:「あなたにとっては人間も妖魔もつまらない存在でしょう。でも、みんな生きてる。赤くても青くても血が流れている」
オルロワージュ:「ありふれた物言いだな。もう飽いたぞ。」(戦闘に突入)

 こちらも中々いいのですが、やはり半妖エンド時が最高です。

(半妖エンド)
アセルス:「私は私。妖魔の血が混ざってもそれは変わらない。妖魔からは半人と馬鹿にされ、人間からは半妖とさげすまれても、私は自分が好き。それでいいんだって分かったわ。苦しんだり、悩んだりすることも私の一部。だから、これからもこの運命と共に生きていくわ。それだけ言いたかったの。それじゃ、二度と会うこともないけど。」
オルロワージュ:「待てい。我が血を得た者の言うことがそれか?すべてを支配する力を備えているのだ。もっと欲望のままに生きよ。己の苦悩を周りの世界にまき散らせお前に関わるものを不幸にしろ。」
アセルス:「私はあなたのコピーじゃない。やりたきゃご自分でどうぞ。」
オルロワージュ:「やはり、人間などに血を与えても無意味であったか。我が過ちを消去しよう。」(戦闘に突入)

 どちらになるかでオルロワージュを倒した後の展開ががらりと変わります。実はこの他にもう一つあるのですが、あまりにもバッドエンドすぎるので。望んだわけでもないのに不老の力を与えられ、12年も年を取らずに生き続けた。そしてこれからも変わることはない自分と正面から向き合っていく覚悟を決める。しかし、自分をこんなにした者は許せない。自分は誰の物でもない。ということをひしひしと感じさせます。
 このアセルス、サガフロンティアのキャラクターの中では1、2を争うほどの人気があります。その他にも魅力的なキャラクターが多数出てきますので、キャプテン翼と同じく「好きなキャラが一人は見つかる」と思います。よろしければ一度プレイしてみて下さい。

 こう書いてしまったのはいいが、まさかまたgooゲームのレビューに使われるんだろうか?