カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

あご(飛魚:トビウオ)だしブーム

2016年09月26日 02時33分37秒 | 野生

長崎県の平戸魚市で

飛魚(あご:トビウオ)」が高価格で取引され始めたとのことです。「あご」とは「飛魚:とびうお」の長崎県地方名でしょうが、かなり知られるようになってきました。

五島うどんで知られる飛魚(あご)だしブームなんでしょう。


「聞いたらびっくりしますよ」あごだしブーム戸惑う地元 価格高騰、3年前の7.5倍に西日本新聞 2016年9月25日  


 3年ほど前の2013年頃からでしょうか

だしパック入りで、透明で上品な味が知られるようになったようで、飛魚(あご)そのものが値上がりし始めたようです。

ただし「あご入り」とはいえ、すでに別の調味料が入っていることもあり、相変わらず「濃い味」にならされるのを恐れる人もいます。詳しいことを知りたい方は、リンク先(西日本新聞)を御覧下さい。

もちろん「個人の好み」ならば別にいいのですが、勝手に味付けしてこれが~の郷土料理だ、というのは言い過ぎでしょうか。

必要に応じて利用者が追加で味付けできるくらいでいいのではないか、と私は考えます。必要がない人はそのままでいいわけで、いくら手軽さがブームとはいえ、手抜きの度合いを誇って勝手に味を決めるべきではない、と思うのですがいかがですか。

因みに、何の根拠もなく「日本3大うどん

    1. 稲庭うどん(秋田県) 
    2. 讃岐うどん(香川県) 
    3. 五島うどん(長崎県)  

があるとのことで、そういう類のことをたくさんご存じの方もいらっしゃるようです。

うどんに限っては、このほかにも3番目には、名古屋きしめん富山県氷見うどん(ひみうどん)群馬県水沢うどん(みずさわうどん)、を入れるべきだとか、いろいろな説があるようで、土地によって「日本3大うどん」の内容は変わることがあり、まぁそれはそれでいいのかも知れません。

確かに

「2015年度のうどん生産額(販売額)が多い順に上から3つ」という意味での呼称「日本3大うどん」なら十分な根拠となりますが、この場合、年度によって「変わる可能性」があるものの、むしろ好ましいのかも知れません。

また実在する店の古さを競い合うのもいいかも知れません。

しかし

固定してしまうような単なる「日本3大うどん」には十分に注意したいもので、そこに何を入れるべきかや、4番目は何だ、など紛争の素であることを承知の上でおっしゃるようお願いします(笑)。

そうです

日本3大~、世界3大~、などというレッテル貼りは、覚えやすさという点ではありがたいとはいえ、実際の使用には十分注意したいものです。 


GoogleEarthに書き込んでみました。 


飛魚(あご:トビウオ)に関しての想い出ですが

むかし南九州の民宿に宿泊したおり、毎日飛魚の煮付けを出されて閉口したことがあります。1回くらいなら別にどうこう言うこともありませんが、2~3回の毎日夕食だと、さすがに飽きてしまいました(笑)。

そしてその後(2010年頃だったという記憶ですが)

東京の巣鴨「ここ長崎(閉店済み)」で、五島うどんと飛魚(あご)だしを知るにいたり、上品な「透明なアゴだし」に驚き、今では石垣島のスーパーで「焼きあごだし」粉末を購入するほどです。 

2016/09/25のニュースで見たのですが

昔は油代にもならなかったのに、アゴ(飛魚)だしブームがやってきて、飛魚が高値で取引されるようになったようです。

あまり安値攻勢に巻き込まれるのもどうかと思いますが、石垣牛のように高値過ぎるのにも問題があるようで、このあたり難しいものです。

一昨年(2014年)頃、ここ石垣島のある居酒屋でのことです。

時折入る店(移転して今は閉店)でしたが、たまたま見知らぬ客ばかりがいて、偶然、私の右側にいた2人があご(飛魚)だしの話を始めたので、偶然、左隣に奈良県飛鳥(あすか)の近くの出身らしい人にも聞こえるように、私が話を始めました。 


長崎県の魚(ご)だしも、奈良県の鳥(すか)も、「」ぶという字を、「」と読ませていますね。・・・・・・なぜかというと「」っというまに、んで行ってしまうからです」 

大いなる笑いを期待していたのですが、3人とも妙に納得したように、真剣な顔をして聞き入っていて、逆に私のほうが恐れ入った記憶があります(笑)。 


ちなみに郵便番号データ2015年12月28日版で調べた結果が以下です。

市区町村名に「」がつくのは次の2ヶ所でした。 

    • 岐阜県騨市 ヒダシ
    • 愛知県海部郡村 アマグン トビシマムラ

(あすか)と飛(とびしま)は、「鳥」と「島」の字が似ているので間違えやすいですね。

その下の地名に」がつき、しかも飛鳥(あすか)と読ませるのは全国各地にあります。

    • 青森県青森市飛鳥 あすか
    • 山形県酒田市飛鳥 あすか
    • 三重県熊野市飛鳥町 あすかちょう
    • 大阪府羽曳野市飛鳥 あすか
    • 奈良県明日香村飛鳥 あすかむらあすか 

さてさて、皆様はどう思われますか。


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