よく知られたことですが、中国には総選挙(国政選挙)がなく、恣意的に選出された中国共産党員(全人口14億の6%程度)による支配が続いています。国家転覆を試みずに袖の下を提供しさえすれば、代わりに「ありがた~い目こぼし」があり、中国共産党に関係しているならまず罪は問われないという「立派な」一党独裁・非法治国家でした。
労働教養(ろうどうきょうよう)とは、かつて中華人民共和国国内にある各地方政府の労働教養管理委員会が、『社会秩序を乱した』といった理由にて裁判抜きで人民を勾留(強制労働)できる、「人権侵害の象徴」と言われる制度である中華人民共和国公安部の重要な治安措置とされる。 2013年11月に憲法違反として廃止された。:Wikipedia
中国の「教養所」ならば
この中で拷問されていた孫毅のことを、テレビ番組(NHKBS)が放送しており視聴しました。
孫毅は、この「教養所」で作られていた製品の箱が英文が書かれていたので輸出用だと直感して「現実を世界に知らせたい」として手紙をこっそり中に入れ、それをアメリカ人主婦が見つけたのです。
孫毅なる人は法輪功という団体の学習者であり、中国共産党の中にもいて中国共産党を批判していたため弾圧せざるをえなくなり、孫毅もまた収容所で拷問されました。
なんとか生き延びてインドネシアへ移り、そこへあのアメリカ人主婦がやってきて体面したという次第です。このことを主婦が公にしたのでCNNなどが取りあげたため、収容所の人や孫毅本人に迷惑がかかったのではないかと孫毅に言ったところ、公になったことがきっかけで「法律で廃止された」のであり、決して迷惑がかかったわけではないと本人も言っていました。
尤も中国では、法律は外国人を罰する目的だけで存在しているため、本当になくなるかどうかアヤシイのですが・・・・・・。
ただし
中国共産党がインドネシアへ亡命中の孫毅と接触したあと、そのあと不審死したようですから「孫毅は中国によって殺害された」と私は判断しました。サウジアラビアがカショギを殺害したニュースがあったため、思い出したものです。
中国で「教養所が憲法に違反するから廃止した」としても、中国共産党と異なる意見を表明したからといって人を殺害するのが常識のようで、これがなくならない限り、永遠に批判され続けることでしょう。
同じように「行政府による強制的な技術移転を禁止する」ようですが、民間企業ならば許されるとも受け取れ、やはり中国共産党が崩壊しなければこの問題は解決しないようです。
そう言えば
- ロシアでは、国の内外を問わず、政府に異論を唱える人を、数多く殺害しておきながら「関与を否定」します。
- 北朝鮮もまた、今の金正恩の異母兄である金正男をマレーシアで殺害し、平壌のマレーシア大使館にいる家族を人質にして、在マレーシアの北朝鮮大使館員を出国させるのに成功しました。先日非公式ではありますが、ベトナム人女性を実行犯にして金正男を殺害した件で謝罪させたとのこと。
- 中国の孫毅もまた、政府に異論を唱える法輪功の信者でしたが、インドネシアで中国共産党によって殺害されたようです。
- 韓国では、かつては金大中を「日本の主権を踏みにじって日本から韓国へ拉致」したものの、途中でアメリカから「殺すな」と言われたようです。
拉致し、殺害するという意味で
ロシア・北朝鮮・中国・韓国
などの全体主義国家は、「はぃまぁ、こわいですね」。
私は
「法輪功についてまったく知りませんが、たとえ自分が賛同しない組織であれ、政府と異なる意見をもつというだけで政府が殺害する権利はない」と考え、もし中国共産党が殺害したとすれば、もう言語道断だと思います。
法輪功に関しては、中国共産党の主張通り怪しげな組織であるとする人もいれば、そうではなくちゃんとした組織だとする人もいます。
私が賛同しない組織のようですが、それでも主張する権利はあります。
この強制労働を考えるにつけ
韓国はこれを十分知っていたはずですが、2~3前ほど前のことでも中国には何も言えないのに、古い徴用工問題で日本を攻撃しています。これだから朝鮮半島は信用できないのですね。
さてさて、皆様はどう思われますか。