野口氏を囲んだ4人 2月14日

エイチ・エス証券副社長・野口英昭氏の死は、限りなく他殺の疑いが濃い。野口氏の家族は勿論、日本中の国民が野口氏の死を不審に思っている。それなのに、何故、沖縄県警は、野口氏の死を追及しようとしないのか。沖縄県警の不作為は、ちょっと異常だ。本当に自殺だというのなら、誰もが納得する形で、自殺であることを証明する責任が沖縄県警にはある。少なくとも野口氏は、自殺が目的で沖縄に行ったのではない。誰かと会うために行ったのだ。そして、沖縄で会った人物から、自殺あるいは他殺へと追い込まれたのだ。

沖縄県警の動きには、当初から違和感があった。家族が動転している間に、遺体を1日も早く荼毘にふしたいという気持ちが、県警にはあった。不可解な刺し傷なのに、事件を念頭においた司法解剖がなされなかったことが不思議でならない。野口氏の足元に、無造作に転がっていた血まみれのTシャツの謎。家族は、このTシャツを受け取っていない。

それにしても、那覇空港の監視カメラに写っていた、野口氏に合流した4人の映像は、何故、公開されないのだろうか。空港で野口氏と合流した4人は、乗客でないとすれば施設内に侵入した疑いが濃く、空港職員の手引きなくしてそれは不可能だ。那覇空港の空港ビル会社は、かつて地元の暴力団員であった人物が取り仕切っている。野口氏が亡くなる2日前、即ち、ライブドアに強制捜査が入ったその日、沖縄で地元暴力団組員が殺されている。殺された組員は、ライブドアが企んだ沖縄闇ルートに関る重要人物で、野口氏と親しい関係にあったことも見逃せない事実だ。

野口氏の家族にも真実を隠す沖縄県警は、誰のための警察なのか。冗談ではなく、特捜は、まずは沖縄県警の「捜査不作為」を調べることから始める必要があるのではないか!?沖縄は、ライブドア事件の重要な舞台だ。特捜は、野口氏の死を闇に葬ることなく、真実を必ず白日のもとにして欲しい。

フロント企業と化したライブドアに、てこ入れしていた武部氏を初めとする自民党議員や財界の大物たちは、本当に潔白なのか。彼らと、闇取引が跋扈したライブドアとの真の関係は???深まる謎を解きほぐすには、民主党を中心とした野党の国会での追及と地検特捜部との歯車が、うまくかみ合うことが必要だ。しかし、事が事、相手が相手だけに、追及するほうも命がけだ。社会の秩序と正義のために、民主党は、本気の闘いを挑むことができるだろうか。
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