USEN宇野氏とライブドアと沖縄 3月18日

有線放送最大手のUSENの代表取締役宇野康秀氏が、フジテレビ保有のライブドア株12.7%すべてを買い取り、ライブドアと資本・業務提携すると発表した。株は、宇野康秀氏個人が買い取り、資産査定のうえUSENが引き取るようだ。1株71円で約95億円。今後フジテレビは、ライブドア株式の損失分345億円を損害賠償請求する方針だが、宇野氏は、こうした訴訟による将来の損失も織り込み済みだという。これほど膨大なコストをかけて、犯罪企業集団として社会的制裁を受けるべきライブドアをまるごと買い取ろうというUSEN宇野氏は、一体何を考えているのだろうか。

宇野氏は、都心の超高級マンションに家族とともに住んでいながら、住民票は沖縄県にあるという。何故??ライブドア宮内氏らの保釈と、宇野氏のライブドア株引き受けの時期がぴったりと重なる点も、何か含みがありそうだ。堀江氏が逮捕直前に「ライブドアを頼む」と電話した相手は、宇野氏だったと言われている。

住んでもいないのに宇野氏は、IT特区である沖縄に住民票を移し、平成16年度の長者番付では沖縄県第2位、2億以上もの税金を納税している。沖縄と言えば、やはり野口英昭氏だ。エイチ・エス証券副社長だった野口氏の自殺は、極めて不可解な点が多い。沖縄県警の対応は、誰が見ても非常に不可思議なものだ。野口氏を死に至らしめたのはプロだが、それを指示したのは政治家だという説が、まことしやかに流れている。その「フロント政治家」とはいったい誰なのか?

野口氏は、家族にも内緒で何度も沖縄に出かけているが、堀江氏も自家用ジェットを利用するなどして足繁く沖縄に通っている。新石垣空港建設の設置許可を見越して、堀江氏は島に一大リゾートを開発しようと企てていた。土地の買収には暴力団が絡み、地元市議も関与して、ライブドアと沖縄とを取り巻く関係者らの姿が徐々に見えてきた。完全にフロント企業と化していたライブドアは、自家用ジェットを自在に操り、沖縄を一大拠点にしようとしていたという説もある。そのライブドアを、自らの住民票を沖縄に置く宇野氏が買い取ったのは、必然ということなのか。

宇野氏と堀江氏とは、非常に親しい関係にあると言われている。いわば身内同然の宇野氏が、ライブドア株を引き受け、ちょうどそのタイミングで宮内氏らが保釈された。これは、堀江氏率いる旧ライブドア勢力とUSEN宇野氏とによる、第2ラウンドの始まりなのではないか。そして同じ日に、ソフトバンクの孫正義氏が、携帯電話第3位のボーダフォンを1兆7,500億円で買収すると発表した。村上ファンドの村上氏が、電通株を買い増し中との報道もある。彼らが胸に秘める野望は、日本の国家にとって本当に有益なのか。今後も注視する必要がある。
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