福島第一汚染水除去を仕切る仏アレバ社、「ラ・アーグ使用済核燃料再処理工場」の実態(ツイートまとめ)

BS1世界のドキュメンタリー・シリーズ放射性廃棄物はどこへ・終わらない悪夢・後編(2009年フランス)」。アレバ社「ラ・アーグ使用済核燃料再処理工場」は、放射性廃棄物を『合法的』に大気や海洋に放出、契約に基づき再処理後の劣化ウランをシベリア奥地へ『投棄』。アレバの実態の片鱗。続

 

【ラ・アーグ再処理工場①】パイプを敷設し1.7km沖の海域で400/日の放射性廃液を排出。93年、国際条約によって放射性廃棄物の海洋投棄は全面禁止されたが、それはあくまで船からの投棄、陸上からの排出はいまだ合法(ママ)。福島第一の汚染水垂れ流しはアレバに倣ったものだったのか。続

 

【ラ・アーグ再処理工場②】ラ・アーグは廃棄物排出規制措置を大幅免除されている。膨大なコストがかかる為、殆どを環境へ放出することを仏原子力安全機関が許可しているのだ。大気圏核実験500回分より、ラ・アーグの19991年間のクリプトン85排出量の方が多い。続

 

【ラ・アーグ再処理工場③】取材者の「排出物が環境を汚染しているか」の問いに、環境モニタリング担当社員は「汚染というつもりはない」と答えたが、同工場広報担当責任者の「存在はするが汚染ではないということだね?」の念押しには、さすがに絶句。アレバ社は「汚染」を「存在」と曲解する企業。続

 

【ラ・アーグ再処理工場④】再処理後の使用済ウランはロシア・シベリアの「トムスク7」(セベルスク)の濃縮施設に輸送される。しかし大半がそのままコンテナに入れられ、無防備に野ざらし状態で保管される。トムスク州・放射線安全管理部長「安全性に問題はない。唯一のリスクは飛行機の衝突だ」続

 

【ラ・アーグ再処理工場⑤】仏・アレバは露・トムスク州と契約し、大量の劣化ウランをシベリア奥地に事実上「投棄」しているのだ。アレバの『顧客』である仏電力公社の見解「濃縮した後の残りのカスのウランはシベリアに残されロシアの所有物となる。それは仏で回収されたウランの90%を占める」。続

 

【ラ・アーグ再処理工場⑥】アレバは96%を再利用できると主張するが、仏電力公社が認めたように原子力発電所が出す放射性廃棄物のわずか10%しか再利用されていない。それでもアレバは原子力を再生可能エネルギーだと主張する。現在商用で再処理を行っているのは仏・英・日の3ケ国のみ。続

 

【ラ・アーグ再処理工場⑦】世界の使用済核燃料の大半はプールに貯蔵されたまま。クリントン政権・エネルギー政策顧問ロバート・アルバレス「テロ、飛行機の衝突等のリスクを考慮するとプールでの貯蔵は危険。ラ・アーグには地対空ミサイルなどの兵器がある。攻撃されたら敵を撃ち落とすつもり」続

 

【ラ・アーグ再処理工場⑧】元仏環境相コリーヌ・ルパージュ「廃棄物の処理法がいずれ開発されるだろうと、1970年代、我々は原子力にかけた。それから40年。処理方法は見つかっていない。私たちは行き詰っている。原子力は持続可能なエネルギーではない」続

 

【ラ・アーグ再処理工場⑨】元仏環境相コリーヌ・ルパージュ「原子力は特にフランスでは殆ど宗教のようなもの。原子力は多くの問題を生み出している。フランス社会における諸悪の根源。不透明な秘密主義。真実を覆い隠すという風潮は他の分野にも広がっている。財政難の一因にもなっている」続

 

【ラ・アーグ再処理工場⑩】マイケル・シュナイダー「仏のエネルギー政策は政治家ではなく理工系高等教育機関を卒業したエリート技術官僚が進めた。原子力に関する政治家の知識ときたら全く目も当てられない。07年の大統領選討論会で、サルコジ大統領も何一つわかっていないことが明らかになった」続

 

【ラ・アーグ再処理工場⑪】東京電力も保安院も、技術力を高く評価してアレバの浄化装置を導入したと強調するが、放射能投棄がルーティンのアレバの技術力とはいかなるものか。原子力に全く無知のサルコジ大統領と菅総理は一体何を約束したのか。単なるビジネスではないか。英知など結集されていない!

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