「6 femmes」 銀座スルガ台画廊

銀座スルガ台画廊(中央区銀座6-5-8 トップビル2F)
「6 femmes」
8/16-8/21(会期終了)



銀座スルガ台画廊で開催されていた「6 femmes」へ行ってきました。

出品作家は以下の通りです。2010年に多摩美術大学日本画科を卒業された方々のグループでした。

荒木愛・岩本夕佳・曽我里美・戸田早紀・平野友紀・小川遥


荒木愛

「色」をテーマとした各作家の新作が数点ずつ展示されていましたが、まずはかつてクムサンギャラリーで見たグループ展の記憶の深い荒木愛が印象に残りました。果実からモチーフを変え、美しい色彩をもって描かれた蝶の群れは、一見するところの華やかさとは裏腹に、どこかもの寂し気に散っています。実際、これらは蝶の死骸を取り込んだものだそうですが、そこには明るく淡い顔料の色味らしからぬ重みが感じられました。ずしりと心に響いてきます。


荒木愛「桃の香りが導くままに」(2010)一部

画面右(上は拡大写真)の「桃の香りが導くままに」(2010)も要注目の一枚です。表面にはまるでレースのカーテンのように和紙がうっすらとかけられています。桃色の地とのコントラストもまた絶妙でした。


岩本夕佳

他の方で挙げたいのが岩本夕佳と小川遥です。まるで果汁までが滲み出してくるかのような果物の断片を描く岩本の瑞々しい色遣いと、まるで水面の蓮池を鳥瞰的に描いたような小川の視点の面白さには感心させられました。


小川遥「cheep garden」(2010)

なお荒木愛は2年後、同画廊にて個展の開催が予定されています。こちらも是非伺いたいところです。

展示は本日で終了しています。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 「TWS-Emergin... 「江川純太 - ... »
 
コメント
 
 
 
はろるどさ~ん (ai)
2010-08-22 00:31:12
本日はお暑い中ご来場くださいまして
誠に有難うございます。
当時画廊の人口密度もピーク達しており
会場もさほど涼しいものではなかったかもしれませんが
はろるどさんがいらしてくださって
私はとても嬉しかったです。

しかもこんなに迅速に記事を更新していただき・・・
重ねて御礼申し上げます。

本日はメンバーのみんなで反省会を行い、
二年後にもう一度このグループ展を行おう、
という方向に話が進みました。
その際はまたいらしてくださると嬉しいです。
 
 
 
Unknown (はろるど)
2010-08-24 00:19:04
@aiさん

こんばんは。こちらこそ先日はありがとうございました。
迅速などとんでもないです…。むしろやっつけの記事で申し訳ありませんでした…。

>二年後にもう一度

それは楽しみです!新たな展開、また別の路線も色々と見えてくるかもしれませんね。

>いらしてくださる

喜んでお伺いします!
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。