「江川純太 - 火星の記憶」 eitoeiko

eitoeiko新宿区矢来町32-2
「江川純太 - 火星の記憶」
8/21-9/18



eitoeikoで開催中の江川純太個展、「火星の記憶」へ行ってきました。

作家、江川のプロフィール(*)は以下の通りです。

1978年 神奈川県生まれ
2003年 多摩美術大学絵画学科日本画専攻卒業
2008年 THENEXT (GalleryStumpKamakura)
2008年 シェル美術賞入選
2010年 トーキョーワンダーウォール2010入選



仄かな銀色に照る支持体を背景に描かれた青や赤の粒、また帯は、いわゆる抽象絵画と呼ばれるイメージそのものでしたが、実際の作品の前に立つと、どこか作家の心象風景を覗き込んでいるような印象を受けるかもしれません。江川は子どもの頃の自身の体験から「絵には心が投影され『嘘のつけない』ものであることを自覚」(*)し、「自己との対話としての絵画」(*)を制作し続けています。記憶の断片のように点々と連なる色の粒は、大きな時間の流れのように立ちはだかるグレーや銀のストロークから這い出るように浮かび上がっていました。その絵具同士の交差または言わば格闘に、作家の思いの在処を見て取ることが出来そうです。



過去のファイルを見て驚きました。シェル入選賞作をはじめ、つい最近まではいわゆる具象絵画を手がけています。作家本人によれば「具象よりも行為として抽象の方が自由に動ける。」とのことでしたが、大きく変化する作風の展開にもまた注目すべき点があります。


「ゆっくりと涙が溜まるまで」2010年 キャンバス・油彩

近づくとわき上がってくるタッチの迫力もまた並々ならぬものがありました。


神楽坂の閑静な住宅地にある一戸建てのギャラリーです。

9月18日までの開催です。(月火休。有り難いことに日曜日はオープンしています。)

*印はプレスリリースより引用
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 「6 femmes」... 「特集陳列 ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。