都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「妻木良三 - 境景 - 」 ラディウム
ラディウム-レントゲンヴェルケ(中央区日本橋馬喰町2-5-17)
「妻木良三 - 境景 - 」
6/5-27
2007年に目黒区美術館で開催された「線の迷宮2」展(2007年)にも出品がありました。鉛筆で描かれた円形の空間に『二つの境界』(画廊HPより)を示します。妻木良三の個展へ行ってきました。

展示は目黒でも見せた細密な鉛筆画、計9点で構成されていますが、そこに表れるのはまるで山水画とも、また例えばレオナルド絵画の背景にでも登場する岩山とも言えるような独特の景色です。隆起して連なる『山々』は絶妙なグラデーションを描きながら歪みだし、いつしかそれが溶け出すかのようにして崩れて虚空へと消えていきます。タイトルにある境界とは、各々の世界が衝突する際に波打つもの、またそれを眺める自分との間にあるものの二つを指すそうですが、変形し、溶けて砕ける形は、次元の異なった空間が余白と襞、もしくは『山』の交互に出没しては行き来しているかのようでした。

ダリを見るかのようなシュールな面も感じられました。27日までの開催です。
注)写真の撮影と掲載は許可をいただいています。
「妻木良三 - 境景 - 」
6/5-27
2007年に目黒区美術館で開催された「線の迷宮2」展(2007年)にも出品がありました。鉛筆で描かれた円形の空間に『二つの境界』(画廊HPより)を示します。妻木良三の個展へ行ってきました。

展示は目黒でも見せた細密な鉛筆画、計9点で構成されていますが、そこに表れるのはまるで山水画とも、また例えばレオナルド絵画の背景にでも登場する岩山とも言えるような独特の景色です。隆起して連なる『山々』は絶妙なグラデーションを描きながら歪みだし、いつしかそれが溶け出すかのようにして崩れて虚空へと消えていきます。タイトルにある境界とは、各々の世界が衝突する際に波打つもの、またそれを眺める自分との間にあるものの二つを指すそうですが、変形し、溶けて砕ける形は、次元の異なった空間が余白と襞、もしくは『山』の交互に出没しては行き来しているかのようでした。

ダリを見るかのようなシュールな面も感じられました。27日までの開催です。
注)写真の撮影と掲載は許可をいただいています。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 「100 degrees... | 「MOTコレクシ... » |
コメント |
コメントはありません。 |
![]() |
コメントを投稿する |
![]() |
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません |