都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「福居伸宏展 - ジャクスタポジション - 」 小山登美夫ギャラリー
小山登美夫ギャラリー(江東区清澄1-3-2 6階)
「福居伸宏展 - ジャクスタポジション - 」
3/8-29

「午前0時から3時の間に撮影された都市の光景」(公式HPより。)を元に、均一で細密な、また連続して増殖し続ける都会の夜を表します。1972年生まれのアーティスト、福居伸宏の個展へ行ってきました。
展示されているのは、本来なら続かない光景を鳥瞰的に繋げ、一枚の長いパノラマに捉えた都会の風景写真です。一見、都会独得の、ネオンサインなどの残る明るいグレイに包まれた夜が示されていますが、良く見ると、その細部の細部までに焦点が合わされ、例えば遠方のマンションの窓の中までが驚くほど精緻に浮き上がってきていることが分かります。ようは、手前の階段にある植え込みや通路の石の質感から、遠景に見るバルコニー越しの植木、またはカーテンの模様などが全て判別出来るほど、言わばフラットになってリアルに迫ってくるのです。通常は見逃してしまう、被写体を構成する万物の一つ一つが、あたかもその存在を主張するかのように目に飛び込んできました。
繋がらない景色をあえて連続させた空間に見るどことない違和感も、また福居の写真の魅力の一つかもしれません。不健康な都会の夜が、奇妙な清潔感をもって写真に表されています。
明日、29日までの開催です。
「福居伸宏展 - ジャクスタポジション - 」
3/8-29

「午前0時から3時の間に撮影された都市の光景」(公式HPより。)を元に、均一で細密な、また連続して増殖し続ける都会の夜を表します。1972年生まれのアーティスト、福居伸宏の個展へ行ってきました。
展示されているのは、本来なら続かない光景を鳥瞰的に繋げ、一枚の長いパノラマに捉えた都会の風景写真です。一見、都会独得の、ネオンサインなどの残る明るいグレイに包まれた夜が示されていますが、良く見ると、その細部の細部までに焦点が合わされ、例えば遠方のマンションの窓の中までが驚くほど精緻に浮き上がってきていることが分かります。ようは、手前の階段にある植え込みや通路の石の質感から、遠景に見るバルコニー越しの植木、またはカーテンの模様などが全て判別出来るほど、言わばフラットになってリアルに迫ってくるのです。通常は見逃してしまう、被写体を構成する万物の一つ一つが、あたかもその存在を主張するかのように目に飛び込んできました。
繋がらない景色をあえて連続させた空間に見るどことない違和感も、また福居の写真の魅力の一つかもしれません。不健康な都会の夜が、奇妙な清潔感をもって写真に表されています。
明日、29日までの開催です。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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国宝室の写真きれいですね。
他のも勿論ですけど、私は国宝室が
うまく撮れなかったので、嬉しくなりました。
時間がなくてそそくさと、庭園周りをしてきま
した。
博物館はいつ行ってもすてきですね。